深田恭子、恋に落ちる妻を演じ「自由に生きる時間が必要だったのかな」
深田恭子が2日、コナミクリエイティブセンターで行われた Amazon Original ドラマ「A 2 Z」の配信前夜プレミアムイベントに、出席。共演した片寄涼太と田中圭にダブルエスコートされながら登壇。夫がいながらにして新たな恋に落ちる主人公を演じた深田が役への思いを語った。
【画像】深田恭子、田中圭、片寄涼太が登場!ドラマ「A 2 Z」配信前夜プレミアムイベント
深田が主演を務める「A 2 Z」は、読売文学賞を受賞した山田詠美の同名小説を原作に、30代女性の年下の男性との恋愛、夫婦の関係、仕事の葛藤をAからZまでの26文字のアルファベットを辿る形で描くラブストーリー。夫の森下一浩(田中)から付き合っている女性がいると告白された文芸編集者の澤野夏美(深田)が、若い郵便局員の坂上成生(片寄)と出会い恋に落ちる。
配信を直前に控えたこの日、田中と片寄の両名にエスコートされて来場した深田。まずは田中が「エスコートさせていただいて、恭子ちゃんのいい匂いを嗅いで撮影の時を思い出しました」と語り、会場を沸かせる。深田も「こんなに素敵な二人にエスコートしていただいて幸せでした」と笑みを浮かべる。
本作は全世界168か国に配信されることになるが、「撮影をしたのが7月だったので、やっと皆さまにお届けできるというドキドキと、嬉しい気持ちがまざっています。ただまだ実感がないというか。こんな形でたくさんの方に観ていただけるなんて、なかなか今までなかったことなので」と期待を寄せている様子。
続けて深田は、片寄演じる年下の青年と恋に落ちるという役柄に「なかなか世の中では許されない形ですけど、一瞬だけでも自由で生きてみたりとか、そんな時間が夏美には必要だったのかなと思います」という。
その深田と初共演となった片寄も「自分自身、テレビで拝見していた大先輩なので、こうい形で共演するのは不思議な思いがあったんですが、撮影自体はすごく自然体でやらせてもらいました。深田さんがいい意味で自分の目線と合わせてくれて自然体にしてくれたのかなと思いました」と振り返った。
一方、妻に恋人がいることを打ち明ける夫を演じた田中は「難しかったです」と苦笑い。「演じ方を迷うくらいつかみ所のない役。監督や恭子ちゃんと現場を作るということで、始まれば楽しかったのですが、僕は基本的には嫌いというか、理解できないタイプです」と笑ってみせる。
この日のイベントでは、ほかの役を演じるとしたらどの役を演じてみたいかという質問も。深田は「一浩(田中)と浮気をしている大学生の冬ちゃん(堀未央奈)。若いって無敵だな、怖いものがないんだな、と。芯の強さに憧れましたね」としみじみ。
一方の田中は、夫の告白に怒りや嫉妬よりも寂しさを感じる夏美の気持ちが気になっている様子。「すごくムカつくのか、長年の関係性で、そこで腹を立てることを諦めているのか。撮影している時も、不思議な感覚があって」と語る。それに深田は「一浩にはどうしても叶わない部分があるというか。尊敬もあり、全部わかられていることが夏美にとって、人として魅力的だからこそ、浮気されたりしても離れられないでいるのかな」と分析してみせた。(取材・文:壬生智裕)
Amazon Original ドラマ「A 2 Z」は2月3日より配信開始