ジョーダン・ピール監督『AKIRA』実写リメイク断るも「日本人キャスト」で実現希望
映画『ゲット・アウト』『アス』のジョーダン・ピール監督が、長年企画が報じられている、大友克洋監督のアニメーション映画『AKIRA』(1988)のハリウッド実写版の監督オファーを断ったことを、ポッドキャスト番組 Happy Sad Confused 内で振り返った。
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昨年話題を呼んだ最新作『NOPE/ノープ』に「新世紀エヴァンゲリオン」が大きな影響を与えたほか、劇中のバイクシーンも『AKIRA』に影響を受けていることをシネマトゥデイのインタビューでも明かしていたピール監督。2017年に発表した『ゲット・アウト』で注目を浴びた当時、『AKIRA』の実写化を米ワーナー・ブラザースからオファーされるも「オリジナルなものをやりたいと」断ったことが各メディアで報じられ後、『アス』を発表した。
ポッドキャスト内で当時を振り返ったピール監督は、『AKIRA』のオファーについて「とても情熱的になったプロジェクトだけど、やらなくてよかった」と断言。そのために新しい物を生み出す道を選べたからだと語る一方、実写映画化を楽しみにしているといい「でも僕はネオ東京が見たい。オール日本人キャストでね。漫画のような映画の世界に浸りたいですね」と語っている。
『AKIRA』は新型爆弾の投下により起こった、第三次世界大戦から復興しつつある2019年のネオ東京を描く大ヒットコミックを、原作者の大友が自ら映画化した伝説的アニメ。長年、米ワーナーによる映画化企画が報じられており、これまで監督として『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティや『エスター』のジャウマ・コレット=セラなど、数多くのクリエイターの名前が報じられたが、いまだ実現していない。(編集部・入倉功一)