有村架純、待望の30代へ「より質の良い作品を届けられたら」
有村架純が5日、都内で行われたNetflix映画『ちひろさん』の完成披露舞台あいさつに登壇し、2月13日で30歳になる有村は抱負を語った。この日は、豊嶋花、嶋田鉄太、van、今泉力哉監督も来場した。
本作は、安田弘之の同名漫画を実写化したもの。海辺の町の弁当屋で働くちひろ(有村)が、飾り気のない言動で生きづらさを抱えた人々を癒やしていく姿を描く。
誕生日を控え、嶋田から祝福の花束をサプライズプレゼントされた有村は、「ありがとうございます」と感激。人生の節目と言われる30歳を迎えるにあたり、「早く30代を迎えたい気持ちがあったので、ようやくという気持ち」と笑顔を見せると、「振り返るとあっという間で、ものすごいスピードでいろんな景色を見ることができ、とても有り難い10年間でした」と20代を思い返し、「もう戻ってこない20代に思いをはせながら30代を迎えたい」と声をはずませた。
具体的な目標を問われると、「みなさんとディスカッションしながら、より質の良い作品を届けられたらいいなと思っています。柔軟な心をもって」と女優としての抱負を述べた。
また、有村は「孤独をテーマにしている作品で、今のこの年齢で社会に対して生きづらいと思っている方や、女性として生きづらいと思っている方に届けたい作品だと感じました。その役目を担えるのであれば光栄だなと思い、受けさせていただきました」とオファー時を回顧し、「自分とのキャラクターとかけ離れているので、そこのギャップをどういう風に埋められるかが課題」だったことも打ち明けた。
そんな思いを抱えながら全力で取り組んだ本作は、悩みを持つ人々がちひろとの出会いによって救われるような作品に仕上がったと自信をのぞかせる。最後に、「わたしもちひろさんのように、孤独を愛せるように30代を進んでいけたらいいなと思います。みなさん、自分の時間を大切にしてあげてください」と呼びかけた。(錦怜那)