渡部秀&岩永洋昭「仮面ライダーオーズ」共闘前に敵対していた!?
特撮ドラマ「仮面ライダーオーズ/OOO」で共演していた渡部秀と岩永洋昭が4日、丸の内TOEIで行われた映画『ひみつのなっちゃん。』大ヒット御礼舞台あいさつに滝藤賢一、カンニング竹山、田中和次朗監督らとともに来場し、共演時の裏側について明かした。
本作は、ドラァグクイーンたちが亡き友人の秘密を守るために奮闘するコメディー。友人のなっちゃん(竹山)の死をきっかけに集まったバージン(滝藤)、モリリン(渡部)、ズブ子(前野)が、故人の秘密を知らない遺族のため、普通の中年男性として葬儀に参列する旅路を描く。1月13日より全国公開され、スマッシュヒットを記録していることでこの日舞台あいさつが実施されることになった。
本作が映画初主演作となる滝藤も「めちゃくちゃうれしいです!」と笑顔を見せると、「先月に大阪と京都で舞台あいさつをやらせてもらった時も、これで舞台あいさつをやらせてもらうのは最後だねと言っていたんですが、二週間もたたないうちに帰ってきました。それだけ多くの方にこの作品を愛してもらったということなので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と晴れやかな表情。さらに全編“死体”役だった竹山も「公開してからも何の役かは言えなかったから大変だった。でも今日はちゃんと言えるんでうれしいですね」と続けた。
さらに渡部演じるモリリンに言い寄る、無駄にセクシーなトラック運転手を演じた岩永は、ムード歌謡コーラスグループ、純烈の新メンバーとなってから初めての公の場所に登場。「(自身が演じたトラック運転手は)裏設定でティファニーだと思って演じていました」と明かすと、「出演時間が短かったので、なんでここに立たせてもらえてるんだろうと不思議な気持ちでいっぱいなんですが、本当にすてきな作品だと心から思えたので、こうやって呼んでもらえてしあわせです」と感激の表情を見せた。
渡部と岩永は、特撮ドラマ「仮面ライダーオーズ/OOO」で共演していたコンビだが、「何回か共演しているので、お互いにおなかいっぱいです」と渡部が軽口をたたくと、岩永は「でもうれしいですよ」と返してみせた。
撮影の前日には二人で話し合ったと振り返る渡部は「撮影の前日にホテルで(岩永と)話し合ったんですけど、まったく演技プランはないからと言われて。でも次の日はものすごい形相で追いかけてきたんで、怖かった」と笑うが、岩永自身は「ティファニーとしては、いつもより鍛えて、いつもより、こんがり焼いて臨ませてもらいました」と明かしてみせた。
ちなみに撮影の順番としては本作の後に、東映Vシネクスト「仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル」の撮影が行われることになったとのことで、「ちょうど(本作の)3日後に(「仮面ライダーオーズ」は)インしたので。だからなっちゃんでは敵対したのに、『オーズ』では共闘しましたね」と渡部が語ると、「敵対ではないでしょ! まんざらでもない顔をしていたし」と笑った岩永の姿に会場も大笑い。渡部も「楽しかったですけどね」と笑いながらフォローを入れていた。
また、撮影の数か月前から役に入り込み、女性らしいしぐさで過ごしていたという滝藤について渡部は「現場でも、滝藤さんが椅子に座られていた時なども、たぶん意識はされていないとは思うんですが、その所作などが。それはとても自然で、勉強になりました」としみじみ。さらに「そのプロ意識は本当にすてきだと思いました。まったく演技プランがない人もいるんで」とチクリと付け加えた渡部に、「聞いてて恥ずかしくなってきました」と照れくさそうに返した岩永。そんなやりとりに、会場は笑いに包まれた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ひみつのなっちゃん。』は全国公開中