『タイタニック』から25年…ローズ役ケイト・ウィンスレットの現在
映画『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』が2月10日より2週間限定で劇場公開中だ。オリジナル版の公開から25年がたち、47歳になったローズ役ケイト・ウィンスレットの現在に迫った。
ジャック役のレオナルド・ディカプリオとは『タイタニック』での共演以来、親友同士として知られるケイト。2021年末には、コロナ以降初めてレオと再会することができ、思わず涙してしまったと The Guardian に明かしていた。「わたしがニューヨークにいる時や彼がロンドンにいる時に、ディナーをしたりコーヒーを飲んで近況報告をしたりということもできなかった。コロナの影響で自分の国を出ることができなかったから。海外に友人がいる人たちの多くと同様に、わたしたちもお互いを恋しく思っていた。彼はわたしの友達で、本当に近しい友達。わたしたちは生涯の絆で結ばれているの」
現在公開中の映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、『タイタニック』以来25年ぶりにジェームズ・キャメロン監督とタッグを組んだ。水中パフォーマンスキャプチャーで演じたのは、夫トノワリと共に“海の部族”を率いるロナルだ。ケイトはフリーダイビング(酸素ボンベなしのダイビング)の訓練を経て、7分15秒もの間、息を止めることができるようになったのだという。
近年はドラマシリーズでも活躍しているケイト。HBOのクライムドラマ「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」(2021)でやさぐれた主人公の警官メア役を務め、その名演によって見事エミー賞受賞を果たした。同作に関しては、ベッドシーンでの“ぽっこりおなか”を編集することや、顔のシワが修整されたポスターの使用など、ケイトが無用な修整を断固として拒否したことも話題となった。
ケイトは当時、The New York Times のインタビューで、「わたしはメアを中年女性として演じることを望んでいる──わたしは(2021年)10月に46歳になるのよ──何の加工もないからこそ、人々はこのキャラクターとこんなにもつながれたのだと思う」とリアルさを追求したからこそ、このドラマが多くのファンを獲得できたのだと分析。「彼女は完全に機能していて、欠点もある女性。彼女の体と顔は、彼女の年齢、人生、生まれを表している。わたしたちには、そうしたものがちょっと不足しているのだと思うわ」と加工された完璧さを求める風潮に苦言を呈していた。きらびやかな世界に身を置きながらも地に足のついた考え方を持つ実力派だからこそ、今の彼女の活躍があるといえそうだ。(編集部・市川遥)
映画『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』は2月23日まで上映中 ※一部劇場を除く