ミシェル・ヨー、マルチバースで能力ゲット!映画『エブエブ』アクション映像公開
第95回アカデミー賞で最多10部門11ノミネートを果たした映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日公開)から、主演のミシェル・ヨーが作品の魅力を語るインタビュー映像と、彼女のアクションシーンを収めた本編映像が公開された。
ミシェルが本作で演じるのは、倒産寸前のコインランドリーを経営する、何の変哲もない中年女性エヴリン。仕事と家族に手いっぱいで、自分の人生を楽しんでいるとは言い難い生活をしていた彼女はある日、突如として「別の宇宙から来た」と言いだした夫ウェイモンドから、彼女こそ全宇宙をカオスに陥れる「巨悪」を止める存在だと告げられ、マルチバースにジャンプする。
ウェイモンドがエヴリンに渡すのが、別ユニバースの自分にアクセスしてその能力を使うことができるシステム「バース・ジャンプ」。このシステムで、カンフーマスターとして生きる自分の力をゲットしたエヴリンは、全人類の命運を掛けた闘いに挑む。
公開された映像は、幼くして視力を失い歌手の道を選んだ「歌姫バース」にアクセスして驚異的な肺活量を得たエヴリンが、ガスの充満する室内で、敵軍団をたった一人で翻弄する場面。まさにミシェルにしかできない、一騎当千のアクションに期待が高まる映像となっている。
本作の演技でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、アジア人初となる受賞にも期待がかかるミシェルは、エヴリン役について「誰もが人生でチャンスを求め自分の能力を示す機会を掴みたいと願っている、彼女は一見ヒーローには似つかわしくないけど、皆に希望を与えるキャラクターよ」とキャラクターに込められたメッセージに言及。普通の中年からカンフーマスター、歌姫、料理人と、目まぐるしく変わる異次元の自分を演じきった彼女の新境地にも注目だ。
映画『ムーンライト』『ミッドサマー』などのA24が製作した本作は、『スイス・アーミー・マン』などのダニエル・クワンとダニエル・シャイナートが監督。ミシェルのほか、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』などのキー・ホイ・クァンや『ハロウィン』シリーズのジェイミー・リー・カーティスらが共演。クァンとジェイミーもアカデミー賞にノミネートされており、俳優たちの演技合戦も見どころとなりそうだ。
日本では、全国のIMAX上映館において、41スクリーンでの公開も決定している。(編集部・入倉功一)