『アイ・アム・レジェンド』続編、前作別エンディングの続きに!数十年後が舞台
ウィル・スミス主演映画『アイ・アム・レジェンド』(2007)の続編は、前作の別エンディングを採用した物語になると、脚本家のアキヴァ・ゴールズマンがDeadlineに明かした。(以下、前作劇場公開版&別エンディングのネタバレを含みます)
作家リチャード・マシスンの傑作小説を実写化した本作は、未知のウイルスによって人類が絶滅した近未来を舞台に、ただ一人生き残った科学者ロバート・ネビル(ウィル)が人類再生のため奔走するSFアクション。続編は、ウィルがネビル博士を再演するほか、新キャストとしてマイケル・B・ジョーダン(『クリード』シリーズ)が加わる。
前作のエンディングは、劇場公開版とDVDに収録された別バージョンが存在する。劇場公開版では、ネビル博士が人類再生のカギとなる血清を守るため、手りゅう弾で迫り来る感染者(ダーク・シーカー)を道連れに自爆する、主人公死亡ルートが描かれた。一方、別エンディング版では、ネビル博士が実験台にしていた女性感染者が、仲間のボスの恋人であることが判明。感染者たちにとって、自分こそ「伝説の怪物」だと気づいたネビル博士は、被検体を仲間の元へ引き渡し、自身も生き延びている(もともと後者が採用される予定だったが、試写会での評価が芳しくなかったことから差し替えられた)。
米ワーナー・ブラザースと包括契約を結んだアキヴァは、続編は1作目から数十年後が舞台となり、リチャードの原作小説(=映画の別エンディング版)へと立ち返る内容になると告白。「私たちはオリジナルの小説、1作目の劇場公開版と対照的だった別エンディングへと遡ります。マシスンが伝えていたのは、人間が地球上において優占種だった時代が終わりを迎えること。そこに興味を抱きました」
またアキヴァは、実写版も大ヒットしている人気ゲーム「The Last of Us」(ラスト・オブ・アス)に刺激を受けたという。「文明崩壊から20~30年後の世界が描かれています。地球が世界を再編成する過程はもちろん、『人間が支配される側に回ったら何が起こるのか?』という美しい疑問を投げかけています。それは(『アイ・アム・レジェンド』の舞台)ニューヨークに置き換えることもできるはず。彼ら(感染者)がエンパイア・ステート・ビルをよじ登るか分かりませんが、可能性は無限にあります」
アキヴァは同作のほか、キアヌ・リーヴスが悪魔祓いの探偵を再演する『コンスタンティン』続編の脚本も抱えており、こちらは現在執筆中であると語っている。(編集部・倉本拓弥)