『インディ・ジョーンズ』キー・ホイ・クァンの鮮烈アクション!映画『エブエブ』本編映像公開
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『グーニーズ』などで子役として活躍し、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日公開)で、第95回アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされているキー・ホイ・クァンが、驚異のアクションを披露する本編映像が公開された。
本作は、破産寸前のコインランドリーを経営する主人公エヴリン(ミシェル・ヨー)が、突如として並行世界(マルチバース)の救世主として覚醒し、人類の命運を掛けた闘いに挑むSFアクション。クァン演じるウェイモンドは、父の介護に反抗期の娘、さらには国税局の追い込みに爆発寸前なエヴリンの尻にしかれる気弱な夫。しかし、バラバラになりそうな家族の絆を、何とかつなぎとめようと奮闘する優しい男でもある。
そんな彼が、別の宇宙を生きる自分(アルファ・ウェイモンド)に体を乗っ取られたことで事態は急展開。突如として全宇宙をカオスに陥れる巨悪から宇宙を救うハメになったエヴリンに、別次元の自分のスキルにアクセスできる「バース・ジャンプ」を伝えたウェイモンドは、彼女と共に全宇宙の命運を掛けた壮絶な戦いに挑む。
脚本にほれこみオーディションを勝ち抜いたというクァン。人気子役として一世を風靡しながらも、成長に伴って俳優としての仕事を見つけるのに苦労していたという。その後は、裏方として『X-メン』の格闘シーンの振り付けや、ウォン・カーウァイ監督の『2046』に携わるなど、スクリーンの裏側で活躍し続けていた。長らくスクリーンから遠ざかっていたクァンだったが、エヴリン役のミシェルも出演した『クレイジー・リッチ!』を観たことで、映画復帰を考えるようになったという。「あの映画を観て、自分にこう言ったんだ。“また俳優の仕事に戻りたいのなら、今がその時だ。時代は変わったのだから”とね」
公開された映像では、そんなクァンの多彩なアクションスキルが炸裂。別の宇宙の自分にアクセスしたウェイモンドは、腰のウエストポーチを外したかと思うと、ポーチをヌンチャクのようにブン回し、アクロバティックなカンフーで敵を一掃。クァンの本作に至るまでのキャリアが存分に発揮された映像に仕上がっている。本作でクァンは、アクションスターからウォン・カーウァイ作品を彷彿させる男性像までさまざまな顔を演じ分けており、アカデミー賞最有力の声も高い名演にも注目だ。(編集部・入倉功一)