伊藤沙莉主演、朝ドラは「虎に翼」！日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんがモデル

　2024年度前期連続テレビ小説の制作発表会見が22日、NHK放送センターにて行われ、作品タイトルが「虎の翼」であること、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした主人公が、法曹の世界を飛び込んでいく姿を描くストーリーになることが発表された。主人公・猪爪寅子を務める伊藤沙莉は、「強さ、弱さを人間らしく表現できたら」と意気込みを語った。

【画像】伊藤沙莉＆吉田恵里香！朝ドラ「虎の翼」制作発表会見の様子

　「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった・三淵嘉子さんをモデルにした作品。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や事故が解決されていく爽快なストーリーとなる。脚本は、ドラマ「恋せぬふたり」などを手掛けた吉田恵里香が担当する。

　伊藤にとっては、2017年放送の「ひよっこ」で、有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子の幼なじみ・角谷三男（泉澤祐希）が上京し就職する米屋の娘・安部米子を演じて以来2度目の出演となる。伊藤は「街に出たとき『米子』と声を掛けていただけるようになったんです」と大きな影響があることを自覚していたというと、当時、有村の立ち振る舞いを見て「いつも穏やかで優しくいながら凜とされていて、ヒロインそのものでした。支えたいとついていきたいような方でした。間近でそんな姿を見ていたので、自分もそうなっていけるように頑張りたいです」と意気込む。

　オファーを受けての出演となった伊藤。話を受けたときは「とても光栄な話でしたが、最初は信じがたく疑いから入ってしまった」と報道陣を笑わせると「私が演じる寅子は、新しい道を切り開いていく強い女性ですが、たくさんの苦労もしてきた人だと思う。強さも弱さも含めて、人間らしく表現できたら」と語ると「わたくしごとですが、今年芸能生活20周年という節目の年に、こういうお話をいただけて嬉しいですし、なおさら頑張っていきたいと思います」と未来に思いを馳せていた。

　脚本を担当する吉田は、「大学生のころから手帳の一番後ろにかなえたいことを20、30と書いていました。その最初に書いていたのが朝ドラを書くということ。それが叶ったのが嬉しい」と笑顔を見せると「どういうお話にしようかという思ったとき、伊藤さんが頭に浮かんだので、こうしてご一緒できてとても嬉しかったです」と語っていた。（磯部正和）