山下智久『私の頭の中の消しゴム』監督とのタッグ作に充実感
山下智久が6日、ブルガリ 銀座タワーで行われた「BVLGARI AVRORA AWARDS 2023」国際女性デー発表記者会見にキャスターの小谷真生子、モデルの森星とともに来場し、映画『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督とタッグを組む新作について充実感をにじませるひと幕があった。
ブルガリ ジャパンが、今もっとも輝く女性たちと、その取組みを讃え、支援する「BVLGARI AVRORA AWARDS2023」の受賞者発表に先駆けて行われたこの日の記者会見は、3月8日の国際女性デーを記念して実施。同アワードの前年度受賞者である小谷(経済キャスター、国際連合世界食糧計画WFP協会理事)、ブルガリアンバサダーである森(モデル、「tefutefu,Inc.」クリエイティブディレクター)、そして山下(俳優、アーティスト)が来場し、輝く女性、女性の活躍など、国際女性デーにちなんだトークを繰り広げた。
ステージに登壇した山下は「授賞式では、実際に Inspiring Women(創造力と知性そして才能に満ち溢れ、多くの人々にインスピレーションを与える女性)の方々にお会いして。直接、エネルギーや刺激をいただいて。自分にとっても思い出深いシーンとなりました」と述懐。この日、登壇した森をはじめ、多くの Inspiring Womenとの共演に、「皆さん、とてもエネルギッシュで、すごく輝いているなと。それは性別問わず、カッコいいなと思いました」としみじみ語った。
またジェンダー平等の観点について小谷が、「日本と世界がかい離しているなと感じます。海外と比較すると、日本の女性はガラスの天井ならぬ、ガラスの壁を作っていて。こうでないといけないという生き方をしていると思う。ジェンダー平等を語る時には、いったんその壁を解き放たないと、その先の景色は見えてこないと思う」と指摘。さらに「男性はお分かりじゃないかもしれませんが、仕事と家事の両方をこなすというのは、女性にとって大変なこと。ただ男性がこれを一緒になってこなしてほしいというのは違うかなと思っていて。お手伝いさんとかのシステムが東南アジアや、アメリカでも進んでいるので。そういうことを進めていくことが大切」と付け加えた。
その言葉に「小谷さんがおっしゃった通り。知らないということが大きいのかなと思います」と深くうなずいた山下は、「やはり自ら情報を吸収していく姿勢が大切かなと。そうすることで自分の世界を広げてくれますし、性別問わず、自分自身で学んでいくことが大切かなと思います」とコメント。さらに「僕自身も知らないことはたくさんあるので、吸収したいなと思っていますし。日本だけでなく、世界のカルチャーにも、ドンドン触れて、自分の価値観も、大きく整えていきたいなと思います」と意気込んだ。
そんな山下の誕生日は来月4月9日。誕生花はミモザであるが、ブルガリが誕生したイタリアでは、3月8日の「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」に、男性が日頃の感謝を込めて、母親やパートナー、会社の同僚の女性たちにミモザを贈るという文化が根付いているのだという。
そんな山下に、ミモザの花言葉である「友情」「秘密の恋」について質問が投げかけれられるひと幕も。それには、「秘密の恋というか、今、映画の撮影をしておりまして。そちらに恋をさせていただいております」と笑いながら語った山下。
『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督とタッグを組んだ『SEE HEAR LOVE~見えなくても聞こえなくても愛してる~』について、「ずっと撮影をさせていただいていまして。ちょうど終わったばかりなんですが。僕は盲目の漫画家の役だったんですが、僕が恋をするヒロインが、耳が不自由で。その二人がどう愛を育んでいくかというようなお話です」と説明。さらに「自分としても、目が見えないことを想像して。監督と話し合いながら、その中で愛を育んでいくという作業がとても勉強になりましたし、充実した時間を過ごしたので、できあがりが楽しみだなと思っております」と充実した表情を見せた。
そして最後に「好奇心を忘れずに、自分と、まわりの大切な人を愛して。もうすぐ春がそこまで来ているので、心に花を咲かせて。ハッピーな1年を過ごしてほしいなと思います」とメッセージを送った山下。そんな彼にとっての Inspiring Women について尋ねられると、「やっぱり母親ですかね。愛情をたくさん注いでいただきましたし、自分のことを応援してくれているので、感謝の気持ちでいっぱいです」と付け加えた。(取材・文:壬生智裕)