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東出昌大「僕には芝居しかない」Winny開発者・金子勇さん役に没入

ファイル共有ソフト「Winny」の開発者・金子勇さん役を務めた東出昌大
ファイル共有ソフト「Winny」の開発者・金子勇さん役を務めた東出昌大

 俳優の東出昌大が11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『Winny』(公開中)の公開記念舞台あいさつに出席。「自分には芝居しかない」と演じることに没頭することで、自身が演じたキャラクターに向き合っていたことを明かした。舞台あいさつには三浦貴大和田正人松本優作監督も参加した。

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 本作は、ファイル共有ソフト「Winny」を開発したプログラマー・金子勇さんの実話を映画化。自身が開発したソフトによって、違法アップロードが社会問題となり、逮捕者が出る中、金子さん自身も著作権法違反幇助の容疑で逮捕。彼の開発者としての立場を守るため、弁護士らが立ち上がり、名誉を取り戻すための戦いが描かれる。

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 金子さんを演じることになった東出。色々調べる中、金子さん自身を悪く言う人がいなかったことや、とても素晴らしい志を持っていたことを知り「こんな魅力的な人物を演じられることを本当に幸運だと思いました」と身が引き締まる思いで役柄と向き合ったという。

 その中でも東出がよりどころとしていったのが、金子さんのプログラミングに向き合う姿勢。東出は「とにかくプログラミングに没入されている方。そんな金子さんになるのなら、僕も没入していく表現の術しかない」と感じ、「僕には芝居しかないと思って、とにかく演技に没入しました」と撮影を振り返る。

 さらに東出は、金子さんが前向きで愚痴らない人物だったことから「僕も日常からポジティブな感情を持つようにしていました」とプライベートでも、金子さんという人物をリンクさせ、言葉通り没頭していたという。

 真摯に向き合った作品が公開を迎えた。本舞台あいさつの前に、金子さんの姉に会ったという東出は「お姉さまが『世の中は不条理で満ち溢れていると思って諦めて、胸にしまっていたことが、映画という形で表に出るなんて奇跡です』とおっしゃってくださったんです」と伝えると「真実というのは、見る角度によってはさまざまに変化するものだと思いますが、この映画の中の金子勇さんの真実が、一人でも多くの方に届けばいいなと思っています」と熱い思いを明かした。(磯部正和)

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