奥平大兼、初主演映画『君は放課後インソムニア』完成に充実感!
俳優の奥平大兼が15日、都内で行われた映画『君は放課後インソムニア』の完成報告イベントに、ダブル主演を務めた森七菜と共に出席した。奥平は人気マンガの主人公を演じることに「不思議な感覚」だったというが、「楽しいシーンも悩んでいるシーンも真っすぐ生きました」と充実感をにじませた。イベントには池田千尋監督も参加した。
オジロマコトの人気マンガを、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の演出などを務めてきた池田監督が実写映画化した本作。不眠症という共通の悩みを持つ高校生の曲伊咲(森)と中見丸太(奥平)が、休部中の天文部を復活させるために、周囲のサポートを受けながら一歩ずつ歩みを進めていく姿を描く。
原作がある作品に携わることが「これまであまりなかった」という奥平。そんな作品が、映画初主演作となったが、「主演だからと言って特に『頑張るぞ!』みたいに気負うことはなく、今まで通りやろうと思っていました」と作品に臨んだ際の思いを語る。
それでも奥平は「主演ということで、お芝居をする時間が長いので、その意味では楽しみでした」と笑顔を見せると、ロケ地である石川県七尾市に入った際は「ロケーションやお芝居をする場所が大切だと思い、休み時間などにいろいろなところを散歩しました」と五感で役を作り上げていったと振り返った。
一方の森は、映画化の話を受ける前から原作の大ファンだったと明かすと、「映画の話をいただいたときは、夢が叶う瞬間ってあるんだなと感動しました」と胸の内を明かす。さらに森は「10巻ぐらいある原作を、2時間ぐらいの物語にするので、どんなシーンが描かれるのか」とワクワクしながら脚本を読んだといい、「好きなエピソードもあり魅力が伝わるんじゃないかな」と自信を深める一方、「わたしが動きにして届けるんだというプレッシャーが湧いてきました」と語っていた。
「不眠症」に陥ってしまう主人公を描いた作品。奥平は「クランクインの前日や、個人的に大事だなと思うシーンの前の日には眠れなくなることが多い」と明かすと、「そんな時はどうやっても眠れないので、とりあえず天井とにらめっこします」と語る。森も「わたしも眠れないときは、いろいろなことを試してもダメで絶望的になります」と笑うと、「でも明るくなってきた頃、あくびが出るんですよね」と劇中の“不眠あるある”に共感しているようだった。(磯部正和)
映画『君は放課後インソムニア』は6月23日より全国公開