真木よう子、5年ぶり主演映画『アンダーカレント』で今泉力哉監督と初タッグ
『愛がなんだ』『あの頃。』『街の上で』などで知られる今泉力哉監督の新作映画『アンダーカレント』(2023年秋公開)で、真木よう子が主演を務めることが発表された。真木にとって2018年公開の焼肉ドラゴン』以来、5年ぶりの主演映画となる。
2004年8月より1年間にわたって「月刊アフタヌーン」で連載された豊田徹也の長編コミックを原作とする『アンダーカレント』。最近では稲垣吾郎主演『窓辺にて』や有村架純主演の『ちひろさん』などの話題作を発表している今泉監督の新作となる。『愛がなんだ』などで今泉監督と共同脚本を手掛けた澤井香織が再びタッグを組み、脚本を担当する。
真木が演じるのは、夫の悟と銭湯を切り盛りする主人公のかなえ。物語は、悟が失踪したことで途方に暮れながらも、銭湯の営業を再開させたかなえのもとに、謎の男・堀が「働きたい」という現れたことで動き出していく。ある手違いをきっかけに堀が住み込みで働くことになり、かなえとの不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を探しながら、かなえは穏やかな日常を取り戻しつつあった。だが、あることをきっかけに、彼らが閉ざしていた心の底流(アンダーカレント)が徐々に浮かび上がってくる。
主演の発表にあわせてイメージビジュアルとイメージ映像も公開された。(編集部・大内啓輔)
真木よう子(主演・関口かなえ役)コメント
原作をかなり前に読んでいて、この作品を映画で表現できたらと思うことがあり、まさか本当に映画化され、自分にオファーをいただけるとは驚きました。
大好きな原作だったので、断る理由がありませんでした。
今泉さんは、彼の中でもう既に絵を描いているタイプの監督なので、そのような方には信頼し、全てお任せするようにしています。
普段は監督と相談したり等しますが、今回それはしないようにしました。
私は、しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。
ショックのあまり気を失った初めての作品です。
どうか映画館にて見届けて頂けたら幸いです。
今泉力哉(監督)コメント
真木よう子さんとご一緒できたこと、とても光栄でした。真木さんは、かなえを演じるにあたって、日々、真剣に、深く、そこにいてくれました。銭湯での撮影時に、私が現場で脚本を手にして迷っていると、誰かが背後から私の肩にふっと手を置いて励ましてくれて。振り返ると、それは真木さんの手でした。なんと心強かったことか。きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています。本当にこの映画が必要な人に、その悩みを知る人に、この映画が届きますように。
今泉力哉