聖地・湘南が映画『スラムダンク』応援上映で大熱狂!
人気バスケ漫画「SLAM DUNK」の聖地、湘南エリアで営業する映画館、109シネマズ湘南で21日、大ヒット映画『THE FIRST SLAM DUNK』(公開中)の応援上映が行われ、熱狂的なファンが多数参加、会場は試合さながらに興奮のるつぼとなった。
【画像】映画『THE FIRST SLAM DUNK』応援上映の様子
1990年から1996年にかけて週刊少年ジャンプで連載された人気バスケ漫画を、原作者・井上雄彦の監督・脚本で映像化した本作は、湘北高校バスケ部のポイントガード・宮城リョータの物語を軸に、絶対王者・山王工業高校と繰り広げられる壮絶な試合を描き出す。昨年の12月3日に公開されてから現在までロングランヒット中で、3月21日までの109日間で観客動員数8,441,294名、興行収入122億5,721万5,420円を記録している。
北海道から沖縄まで、全国11の映画館で行われた今回の応援上映は、マスク着用ならば声出し・歓声もオッケーというもので、「SLAM DUNK」の聖地、湘南エリアで行われる今回のチケットは早々に売り切れ。会場には推しキャラクターを応援するためのうちわ・タオルなどの応援グッズや、ペンライト、バスケットボールなどを持参する熱狂的なファンが多数来場した。湘北高校のみならず、ライバルチームの山王工業高校のTシャツを着る人の姿も多く見受けられた。
また、入り口手前には、本作の大きなパネルと、バスケのスコアボードも掲示。そのスコアがイベント日程である03-21となっていることから、絶好のフォトスポットに。上映開始前および終了後には、多くのファンがその前に集まり、写真撮影を行っていた。
この日の観客は複数回観賞したという観客が多数で、中には10回以上観たという人の姿も。一方で、応援上映初体験という人も見られた。少年時代のリョータが、兄から教わったバスケに夢中になる導入部を経て、オープニングのシークエンスに入ると会場の熱気は一気にヒートアップ。The Birthday の疾走感あふれるナンバー「LOVE ROCKET」が映画館の大音響で鳴り響く中、宮城、三井、流川、桜木、赤木ら、鉛筆画で描かれた湘北バスケ部のメンバーがひとり、またひとりとスクリーンに登場するたびに、会場からは割れんばかりの歓声がわき起こった。
実際のバスケの試合会場にいるかのような臨場感あふれる描写が話題となっている本作。湘北メンバーがシュートをすれば「入れ!」。そしてそのシュートが入れば大歓声。山王にボールを奪われれば「ああ!」。そして湘北バスケ部マネジャーの彩子から「もっと応援しなさいよ!」と叱咤されれば、観客の応援にもさらに熱がこもり、「行け行け湘北! 押せ押せ湘北!」コール。さらにバスケ部顧問の安西先生が戦術解説を行えば「ふむふむ」と耳を傾け、そして安西先生の名ゼリフ「諦めたらそこで試合終了ですよ」が飛び出せば大喝采。まるで湘北と山王の試合会場に入り込んだような没入感で楽しんでいた。
終始、大盛り上がりだった参加者たちだが、試合の決着がつく最後の瞬間だけは、息をのむような静寂が会場を包み込む。そして、桜木と流川の名シーンが飛び出すと、会場は堰を切ったように大歓声が巻き起こり、湘北のメンバーたちとともに盛り上がった。
そしてエンドロール。圧倒的な試合を追体験した観客は、その余韻を楽しむように、エンディング主題歌10-FEETの「第ゼロ感」に耳を傾ける。そして最後に「原作・脚本・監督 井上雄彦」のクレジットが出ると「井上先生、ありがとう!」の大合唱となった。
そしてイベント終了後、参加者たちは「最高!」「楽しかった!」と多幸感あふれる様子で笑顔を見せた。そして「自分が映画を観て思っていたことを、みんなと共有できたみたいでしあわせでした」「リョータの誕生日のシーンで、みんなでバースデーソングを歌ってお祝いできてうれしかった」「本当の試合を見ているみたいで興奮しました」といった意見も飛び出し、さらにスタッフに対して、「また参加したい!」「絶対に次もやってください!」とリクエストを寄せる人も多かった。
そんな声を受けて、追加の応援上映が4月2日に全国 47 都道府県の劇場で実施されることが決定。詳細は後日アナウンスされるという。また、3月25日(土)から3月31日(日)には、一部劇場を除く全国の劇場で、小学生・中学生・高校生の本作の鑑賞が500円になるといった「応援学割」も行われる予定となっている。(取材・文:壬生智裕)