グリッドマン声優・緑川光、劇場版公開に感無量 監督の優しさ振り返り涙
声優の緑川光が24日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『グリッドマン ユニバース』初日舞台あいさつに登壇。1993年に放送された特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」でもグリッドマンの声を担当した緑川は、雨宮哲監督やその他キャスト・スタッフたちのチームワークで乗り切った収録を振り返り、感激で声を詰まらせるシーンもあった。
本作は、「電光超人グリッドマン」を原点とするアニメシリーズ「SSSS.GRIDMAN」と「SSSS.DYNAZENON」の世界観がクロスオーバーする劇場版。この日の舞台あいさつには、緑川と雨宮監督をはじめ、広瀬裕也(響裕太役)、宮本侑芽(宝多六花役)、榎木淳弥(麻中蓬役)、若山詩音(南夢芽役)も出席した。
緑川は「『電光超人』を観てくださっていた方からすると、このままでは終わらないだろうなと感じていたと思いますが、まさか劇場版だとは思っていなかったのでは」と映画化に驚いたことを明かすと、大きなスクリーンで、舞台あいさつも多くの劇場で中継されているという現実に「30年前は、新宿の寂しいスタジオブースでアフレコをしていた作品が、こんな多くの人に届くなんて感無量です」と熱い思いを語る。
麻中蓬役の榎木も「とても熱い作品になっています」と語ると「僕が引っかかっていたダイナゼノンの謎があって、収録中に監督に尋ねたのですが、はぐらかされていたんです。その謎がこの作品を観て解けたんです。戦闘シーンのカメラアングルなど、とても面白い」とアピール。また、響裕太役の広瀬から「監督はパート2も考えているんですよね」と振られた雨宮監督は「今回の『グリッドマン ユニバース』は1ということで、盛り上がれば第2弾も」と前のめりに語る。
そんななか、緑川は「30年前からのオリジナルキャストなので、しっかりしなければと思っていたんです」と強い思いで収録に臨んだというが、アフレコ時は「非常に調子が悪かった」と告白。そのため、山場になりそうなシーンの順番を変えてもらい「多くの人にとても迷惑をかけてしまった」というが「皆さんに理解していただいて何とかできました。特に雨宮監督には優しい言葉をかけていただき、名作に仕上げてくださって」と発言すると、感極まって涙ぐむシーンも。
続けて、この作品のキャッチコピーである「ひとりじゃ無理でも、君となら」を収録でリアルに強く実感したと語った緑川は「ありがとうございました」と、登壇者や監督にあらためて感謝の気持ちを述べていた。(磯部正和)
映画『グリッドマン ユニバース』は全国公開中