カルロス・ゴーンの転落人生がドラマに…ゴーン役が決定
日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告の転落人生が、「フォール・オブ・ザ・ゴッド・オブ・カーズ(原題) / Fall of the God of Cars」というタイトルで全6話のドラマとなることが明らかになった。ゴーン被告役は、「名探偵モンク」で主演を務めた俳優トニー・シャルーブだ。The Hollywood Reporter などが報じた。
【画像】「名探偵モンク」役で知られるトニー・シャルーブの現在
脚本・監督は、映画『イン・ディス・ワールド』や『グリード ファストファッション帝国の真実』などのイギリス人監督マイケル・ウィンターボトムが務める。ウィンターボトム監督は「カルロス・ゴーンは自動車業界のスーパースターで、フォーチュン500(フォーチュン誌が発表する大企業ランキング)の企業2社で同時にCEOを務めた初めての人物でした。この複雑なキャラクターをトニー・シャルーブに演じてもらえるなんて素晴らしいです」とコメントしている。
数年にわたってルノーと日産を率いた財界の大物だったゴーン被告だが、2018年に自身の給与の過少申告と会社資産の重大な不正使用の疑いで日本で逮捕されて以降、何度も逮捕状が出た。しかし2019年の保釈中、ゴーン被告は楽器ケースに隠れてプライベートジェット機でレバノンへ逃亡。インターポール(国際刑事警察機構)から指名手配されており、現在もレバノンのベイルートにとどまり続けている。
ゴーン被告についてはこれまでも数々のドキュメンタリーが作られており、2020年には、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルがゴーン被告の逃亡を助けた元グリーンベレー隊員役を務める映画とドラマが企画されていると報じられたこともあった。(編集部・市川遥)