天海祐希、相棒役・松下洸平のスーツ姿に太鼓判
天海祐希と松下洸平が11日、都内スタジオで行われたカンテレ・フジテレビ系の月10ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」制作発表会見に共演者の白石聖、中川大輔、丸山智己、仲村トオルらとともに出席し、本作の見どころなどを語った。
ベストセラー作家・柚月裕子の小説をドラマ化した本作は、頭脳明晰(めいせき)、そして変装を武器とする女探偵・上水流涼子(かみづる・りょうこ)が、IQ140の相棒・貴山伸彦とタッグを組み、不条理がまかり通る現代の“あり得ない”敵を、“あり得ない”手段で葬る痛快エンターテインメントとなっている。
この日の会見は、ドラマ内のセットで実施。自身の役柄を「頭脳明晰(めいせき)で~」と紹介された天海は「頭脳明晰(めいせき)な探偵ということですが、けっこうバタバタでやっています。笑いながらも、感動したり、怒ったりと、とてもエンターテインメントな作品になっているんじゃないかなと思います。すばらしい共演者の方たちと毎日、楽しく撮影させていただいております」とあいさつ。相棒の貴山を演じる松下も「役柄の紹介をしていただくたびに、IQ140と言われて。毎回、背筋が伸びるような気持ちです。先に1話を拝見させていただいたんですが、とてもスピード感があって。ホッコリする部分もあるような、感情が忙しい、面白い作品になっていると思います」と続けた。
そんな本作の見どころについて「全部です」とキッパリ語った天海は、「ワンシーンワンシーン、すべての芝居を皆さんが丁寧にやっていて。それをスタッフの皆さんが切り取ってくれているので、どのシーンも楽しんでいただけると思います」とコメント。その中でも本作では、涼子の七変化ぶりが楽しめるということで「1話で何着着替えたかなと思うくらいに着替えていますね」と語った天海は「最初の撮影がキャディーさんの格好をしていて。肌寒いときでしたが、楽しくやらせていただいて。久しぶりに大声を出させていただいて楽しかったですよ」と述懐。さらに「1話では松下くんが証券マンのスーツを着ているんですが……いいですよ!」と力説しつつも、ふとわれに返って「ルンルンしているみたい」と笑い飛ばしてみせて、会場を沸かせた。
また共演者の意外な面について質問された天海は、「白石さんはおとなしくてクールに見えるけど、気づいたら(芝居に入り込んで)泣いていた時があって。聖ちゃんいいな、すごくすてきだなと思った。こういうところだなと思って、感激しました」と回答。さらに松下が、「とある依頼者から依頼を受けるシーンだったんですけど、パッと後ろを見たら聖ちゃんが号泣していたんです」と紹介すると、白石も「わたしはもともと涙をもらいやすくて。(自身が演じる)久実ちゃんも共感能力が高い子なのかなと思っているので、それと相まって」と振り返ると、すかさず天海が、久実の父親・慶介役の仲村に向かって「ちゃんと育ってますよ」と呼びかけ、会場を沸かせた。
また仲村が感じた共演者の意外な面は、松下についてだという。「(松下)洸平くんとはじめて仕事をしたのは『素敵な選TAXI』というドラマ。本人にも『(ブレイクが)来る』と言ったことはありましたし、案の定来たんですけど、ここ2年くらい、『洸平、来すぎだよ』と。危機感を抱くくらい思ったのが、意外なところです」と冗談めかして会場は大笑い。松下も「来すぎ、というのは初めて言われました」と笑ってみせた。
そんな和気あいあいとした様子の共演者たちだが、丸山によると「(撮影のテンポが)速い速いとは聞いていましたけど、こんなに速いなんて。歴代1位くらいに速い現場。2時間巻きとかは当たり前ですからね」とのことで、天海も「もちろん早く終わるために速いわけではなく。お芝居の勢いとか、みんなのモチベーションが落ちないように。わたしたちのやったお芝居を余すことなく、スタッフさんが丁寧に切り取ってくれているので。半分舞台みたいな、集中力が高い現場なんです」と明かし、さらに「それは逆にいえば、自分の力量が試されるということなので、毎日が恐怖ですが」と笑いつつも、「でもそのぶん、勢いが画面に出ているので、それは楽しみにしてもらえたら」と視聴者に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」は4月17日よる10時よりカンテレ・フジテレビ系にて放送開始