「TOKYO MER」のERカーって何?劇場版では進化型が登場
2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送された鈴木亮平主演の連続ドラマを映画化する『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』(4月28日公開)。重大事故・災害・事件の現場に駆けつける救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」の活躍を描く本シリーズのキーとなるのが、最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両のERカー。劇場版では新たなチーム「YOKOHAMA MER」が登場するが、彼らが乗るERカーはさらに進化しているという。
鈴木亮平演じる「TOKYO MER」のチーフドクター、喜多見と仲間たちが“1人も死者を出さない”という使命のもと、自らの危険を顧みず患者のために戦うさまを描いてきた本シリーズ。劇場版では横浜のランドマークタワーで発生した爆発事故に、「TOKYO MER」メンバーと、厚生労働大臣が新設したチーフドクター・鴨居(杏)率いるエリートチーム「YOKOHAMA MER」が立ち向かう。
喜多見らが乗る「TOKYO MER」のERカー、T01はテレビ中継車をベースに緊急車両のセオリーを研究。いかなる災害現場へも対応可能なオフロード要素を加味しつつ、公道も走れるよう車検が通るデザインに落とし込んでいる。車内でオペをする際に喜多見の動線を確保することが前提だったため、大型トラック並みのサイズ感になった経緯がある。
16日に放送されたスペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」のラストで「YOKOHAMA MER」のブルーのERカーが姿を現したが、連続ドラマから2年後に発足したチームが使用するとあって、東京以上の最新医療機器とオペ室を搭載。プレス資料では、ドラマ版から監督を務める松木彩が「TOKYO MER」のERカーとの違いを以下のように説明している。
「ドラマ版の時から“ヒーローもの”のエンタメ感と医療ドラマのリアリティーのバランスを大事にしてきた中で、ERカーは実在しない“夢の乗り物”ではあるけれども、車内でのオペを可能にするためのディテールはスタッフ陣で細かく突き詰めてきました。フィクションとノンフィクションの境目をうまく見極めながらつくってきたつもりですが、劇場版ではさらにもう一歩進化させようと試みていて。YOKOHAMA MERのERカーにはX線装置が入っているので、レントゲンを撮る時に照射する角度も、放射線漏れしないように考慮されているんです。現段階の現実世界では助けられる症例じゃないとしても、この車があれば可能にできるんじゃないか……という仮想ながら、医療監修の方々もご一緒に考えて下さったことで、まさに“夢の乗り物”になったように思います」
なお、デザインは子どもたちが憧れるようなデザインも意識しているという。(編集部・石井百合子)