号泣の神回!「どうする家康」壮大な伏線回収でトレンド埋め尽くす
松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜、NHK総合夜8時~ほか)の14日放送・第18回では、「家康に名前を覚えてもらえない家臣」だった夏目広次(甲本雅裕)をメインにしたエピソードが描かれ、松本と甲本の名演や古沢良太の巧みな脚本に号泣する視聴者が続出。多くの関連ワードがTwitterトレンドを埋め尽くした(※ネタバレあり。第18回の詳細に触れています)。
~以下、ネタバレ含みます~
第18回「真・三方ヶ原合戦」では、織田・徳川軍と武田軍が激突。徳川軍は武田軍の圧倒的な戦力を前に、長きにわたって家康に仕えた忠臣たちが犠牲になった。物語の軸となったのは、これまで多くの視聴者が疑問に思っていたであろう「なぜ家康は夏目広次の名を覚えられないのか?」という謎。キーとなったのは、広次の「若(殿)は、きっと大丈夫」の言葉と、「軒下」での出来事。
24年前、幼かった家康が軒下に隠れていたところ吉信(広次)が探し当て、「よいところにお隠れになりましたな。若」「弱いといえるのが若のいいところ。みなが助けてくれます」と優しく慰めた。そして三方ヶ原の戦いでも同じように軒下に隠れていた家康を探し当て、今度は自身が家康の身代わりとなって武田軍に命を投げうった。家康が広次の名前を覚えられなかったのは、24年前に広次が家康を守り切れず織田に人質として送られてしまった際に吉信から広次に「名を変えてやり直した」ため。
とりわけ注目を浴びたのは、家康が幼少期の吉信の記憶を思い出す場面。「お主は幼いころにわしと一番よう遊んでくれた吉信じゃろ?」と死にゆく広次を涙ながらに止めようとする家康、「一度ならず二度も殿の命を危うくした不忠者をこれしきの恩返しでは足りませぬ」と揺らがぬ広次。
前の場面で広次が家康に「殿、具足をお脱ぎ下され」と語り出すと、本多忠勝(山田裕貴)や榊原康政(杉野遥亮)は一瞬にして広次の覚悟を悟った。この辺りからSNS上では“嫌な予感”が漂い始め、広次の行く末を見届けると「忠臣すぎる」「夏目殿の覚悟よ…」「夏目殿かっこよすぎる」「つらいつらい…」「無理だ号泣」「そういうことだったのか」「こんな伏線があったのか」「鬼脚本」「甲本さんの名演にボロ泣き」と涙の感想が相次いだ。
また物語が信玄のもとに“首”が届けられてから半日前に巻き戻す展開だったため、宮藤官九郎脚本のドラマ「木更津キャッツアイ」(2002)を思い返す視聴者も多く、「木更津キャッツアイ」「夏目さん」「夏目どの」「夏目広次」「夏目吉信」「甲本さん」「空城の計」「三方ヶ原」など多くのワードがトレンド入り。またオープニングが黒と金を基調にしたタイトルバックに変わったことから「オープニング」もトレンド入りしていた。(編集部・石井百合子)