シリアルキラーの前日譚!ヒグチユウコ×大島依提亜『Pearl パール』日本版オルタナティブポスター公開
『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などで知られるスタジオA24の新作『Pearl パール』(7月7日公開)から、画家・絵本作家のヒグチユウコが描き下ろしたイラストをグラフィックデザイナー・大島依提亜がデザインした、日本版のオルタナティブポスターが公開された。
【動画】シリアルキラーの老婆の若かりし日を描く『Pearl パール』予告編
本作は、日本で2022年7月に公開されたホラー『X エックス』の前日譚。シリアルキラーの老婆、パールの若かりし頃を描く。スクリーンの中で踊る華やかなスターに憧れるパールは、敬虔で厳しい母親と病気の父親と人里離れた農場に暮らす。若くして結婚した夫は戦争へ出征中、父親の世話と家畜たちの餌やりという繰り返しの日々に鬱屈としながら、農場の家畜たちを相手にミュージカルショーの真似事を行うのが、パールの束の間の幸せだった。ある日、父親の薬を買いに町へ出かけ、母に内緒で映画を見たパールは、そこで映写技師に出会ったことから、いっそう外の世界への憧れが募っていく。そんな中、町で、地方を巡回するショーのオーディションがあることを聞きつけたパールは、オーディションへの参加を強く望むが、母親に「お前は一生農場から出られない」といさめられる。やがて、抑圧されてきたパールの狂気が暴発する。監督・脚本は『X エックス』に続いてタイ・ウェスト。パール役は、『X エックス』で主人公マキシーンを演じたミア・ゴス。
公開されたポスタービジュアルには、主人公パールの「無垢さと残酷さの2面性」が表現されたイラストに、パールの凶器となる斧と鍬とガチョウが。併せて、前作『X エックス』のポスターも公開。主人公マキシーンが湖に浮かび水面に反射される顔と、猟銃と鍬とワニが描かれている。
ヒグチは「エックスは観た後どうしても描きたくて、頼まれてもいないのに勝手に描いた作品。その熱意が実って今回は公式です。大好きな作品なので描くのも楽しかった。ミア・ゴスの演じるパールは純粋で無垢で、それ故に欲望にも忠実。彼女の役への入り込み方は素晴らしい」、大島は「『X エックス』につづき続編『Pearl パール』でもヒグチ画伯に描き下ろして頂いたので、対になるようなデザインにしました。いやしかし、本作『Pearl パール』は続編というにはあまりにももったいない、単独作品としても堂々たる風格の傑作となっていますので、ぜひご覧いただければと思います」とコメントを寄せた。
5月26日から発売される前売券のムビチケカードに、この日本オリジナルポスターのポストカードが特典につくことも決定した。(編集部・石井百合子)