『ワイルド・スピード』エイムス役俳優、キャラクター像を巡りスタジオと意見対立していた
映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(公開中)で新キャラクター・エイムス役を務めたアラン・リッチソンが、映画の舞台であるイタリア・ローマで単独インタビューに応じ、キャラクター像を巡って米ユニバーサルと意見対立していたことを明かした。
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主人公・ドミニク(ヴィン・ディーゼル)らファミリーが、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子・ダンテ(ジェイソン・モモア)に立ち向かう本作。エイムスは、失踪したミスター・ノーバディに代わって米国極秘諜報機関のリーダーに就任したエージェントで、世界各地に被害をもたらすファミリーを確保しようと動き出す。
ドラマ「ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~」などで知られるアランは、大作映画シリーズへの参加について「長い道のりでしたが、上手くいきました。世界中の観客にアピールできる映画が好きなので、この作品に参加できたことが嬉しかったし、感動しました」と喜びを爆発させる。
エイムスのキャラクター像は当初、アランとユニバーサルが違うイメージを持っていたという。「私はエイムスを現代的なキャラクターにするために、スタジオと議論しました。プロデューサーたちは、カート・ラッセル演じるミスター・ノーバディのように、ネクタイをした政治家みたいな古典的な諜報員を目指していましたが、私はその逆を行きたかった。エッジが効いて、スーツも着用しない、ネクタイもしない男にしたかったのです」
スタジオとは意見が対立したものの、最終的にはアランのイメージ通り、ネクタイなしでスーツも着用しない屈強なエイムスが誕生した。「彼らが私の意見を採用してくれたので、感謝しています」
アランいわく、撮影初日は空港から直接セットに向かう超ハードスケジュールだったという。「黒い箱のようなセットでの撮影で、至る所にカーテンがかかっていたので、クルーの姿は見えませんでした。そこには私とブリー(・ラーソン)だけで、ルイ・ルテリエ監督がやってきて、複数のアングルを撮影して終了です。一日ずっとそのセットで過ごしていました」
主演のヴィンは、常に撮影現場でアランら新キャストたちを見守っていた。「ヴィンは『君の才能を俺たちにシェアしてくれてありがとう』と声をかけてくれたので、私も『こちらこそ、ファミリーに迎え入れてくれてありがとう』と返しました。とても優しかったです」と笑顔でやり取りを振り返っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)