「サンクチュアリ」当初のイメージは“角界を舞台にした「白い巨塔」”だった
大相撲を題材にした話題のNetflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」(全8話)。当初のイメージは、“角界を舞台にした「白い巨塔」”だったという。
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本作は、新人力士・猿桜(一ノ瀬ワタル)が主人公。借金・暴力・家庭崩壊……と人生崖っぷちで荒くれ者の猿桜は、猿将親方(ピエール瀧)に才能と体格を見初められ猿将部屋に入門する。お金のためだけで大相撲に興味がない猿桜は、稽古もサボり気味で先輩には盾突きまくりと破天荒だったが、徐々に大相撲にのめり込んでいく。
本作の企画は、Netflixの坂本和隆エグゼクティブプロデューサー、映画『ザ・ファブル』シリーズなどで知られる江口カン監督、そして江口監督と『ガチ星』で組んだ脚本家・金沢知樹の3人からはじまった。
3人は、一緒になにかやりたい、と話すなかで大相撲の世界を舞台にするアイデアが浮かんだ。当初のイメージは、名門大学の医学部内で巻き起こる権力争いを描いた作家・山崎豊子によるベストセラー小説「白い巨塔」だったという。
大相撲は、未だ神秘のベールに包まれサンクチュアリ(聖域)であり、タブーを恐れずオリジナル作品に取り組む「Netflixだからこそ挑戦すべき題材」だったという。
具体的な脚本やキャスティングが検討されるなか、映画『るろうに剣心』シリーズなどに携わってきたスロータイドの藤田大輔がプロデューサーとして参加。綿密なリサーチが重ねられ、「白い巨塔」のようなスキャンダラスな視点だけでなく、“最強”を目指して日々鍛錬する力士や、相撲そのものの魅力を発見していく方向性が定まっていったそうだ。
そうして完成した本作を視聴した人は、SNS上に「相撲版スラダン」「一級のスポ根ドラマ」「凄く熱くなるドラマ」といった熱い感想を続々と投稿している。(編集部・梅山富美子)