少女AI人形のドSな本性があらわに！『ミーガン』緊迫の本編映像が公開
子供の良き友達となるため作られたAIの暴走を描くサイコスリラー『M3GAN／ミーガン』（6月9日公開）から、AI人形、M3GAN（ミーガン）が危険な本性をむき出しにする緊迫のシーンを収めた本編映像が公開された。
事故で両親を失った9歳の姪ケイディ（ヴァイオレット・マッグロウ）を引き取った玩具メーカーの研究者ジェマ（アリソン・ウィリアムズ）が、研究段階にあったAI搭載の人形ミーガンを彼女に与えた事から惨劇の幕が上がる本作。公開された映像には、愛情が暴走したミーガンが、自分を止めようとするジェマに対して、本性をむき出しにする場面が収められている。
夜中にミーガンとジェマが自宅のリビングで取っ組み合う音に気付いたケイディは、2人の様子を伺いに、寝ぼけまなこでリビングへ。自分の本性を知られたくないミーガンは、ジェマの顔面を掴むと「彼女が来たらその頭をもぎ取るよ」とドS発言。ケイディにはどこまでも優しい普段とのギャップと、アンドロイドならではのパワーに身がすくむ、緊張感あふれるシーンとなっている。
監督のジェラード・ジョンストーンは、本作を手掛けるうえでさまざまな映画の影響を受けたことを明かし、「多少なりとも『オーメン』（1976）の影響も受けている。ミーガンには反キリスト的なところが少しあるからね。それに、ミーガンのDNAにはピノキオ的な部分もやや含まれていて、ジェマは現代のゼペットだと言える」と意外な作品名をあげながら、作品を象徴する要素を解説。
また、親としての責任を果たしながら自身の野心を追求するという、難題についても掘り下げたかったといい、「キャリアや経済面などが落ち着いたら子供とゆっくり時間を過ごせる--そんな錯覚に誰もが陥るけど、その頃には子供はもう成長した後だ。確かに育児はすごく大変だから、親がやる余裕のない些末なことまでミーガンが全てやってくれるという願望成就的なファンタジーの側面がこの映画にはある。だが裏を返せば、ミーガンのようなマシンに子供を託してしまうと、取り戻すのは不可能ということだ」と現代社会へのメッセージを込めたことを明かしている。（編集部・入倉功一）