塩谷瞬、ハリケンジャー20周年記念作公開に感無量 5人で集まるのは「これで最後かも」
俳優の塩谷瞬、長澤奈央、山本康平、白川裕二郎、姜暢雄ら特撮シリーズ「忍風戦隊ハリケンジャー」の出演者たちが16日、新宿バルト9で行われたVシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』の初日舞台あいさつに出席し、気心知れた様子のやり取りで、会場を笑いに包み込んだ。
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大勢のファンの熱気が劇場を包むなか、ステージに立った塩谷は「今日は天気もめちゃくちゃ良く、こんな日に初日を迎えることができました。皆さんのおかげです。もしかしたら5人で集まるのはこれで最後かもしれないので、最後まで一緒に楽しんでいただけたら」と会場に呼びかける。
すっかり気心知れた様子の5人は、自由なやり取りを繰り広げ、会場も大盛り上がり。なかでも白川はサービス精神旺盛に暴走し続け、司会者からしばしば「お口にチャックしてください! 二重に」とたしなめられる始末だった。
そんななか「今日は、もの申したいことがあります!」と切り出した白川は、本作の決起集会で京都の韓国料理屋を訪れた際、姜が店員に「こいつ、純烈だよ」とバラしたものの、ピンとこなかった店員から「ずんれつ?」と返されたことを告白。「俺は何も言ってなかったのに恥ずかしい」とおかんむりの白川は、続いて向かった居酒屋でも、姜がカップルに向かって「こいつ、純烈だよ」と声を掛け、またも「ずんれつ?」と返されたと憤慨。さらに、ネットで純烈を調べた二人から「本物ですか?」と疑われたといい「本当に俺はショックだった。まだまだだなと思いましたよ」とボヤく白川に、長澤が「本当にショックを受けてましたね。純烈はまだまだだなって」と傷をえぐるようにたたみかけ、会場を沸かせた。
そんな姜は、前回メンバーが集まった10周年記念作品の撮影の際に、山本の第2子が生まれたことを述懐。「さっきの上映回で、10年前に産声をあげた(山本の)子が観に来ていて。10年の年月を感じましたね。あの子がこの場に来て、お父さんの姿を見ることができるのも、山本くんが俳優をやり続けているからこそ。僕も3歳の子がいるので、あと7年は頑張れるかな」としみじみ。さらに3人の子の母である長澤も「子供の学校の担任の先生から、当時観ていましたと言われることが多くて。お母さんすごいんだよと。そういうのはうれしく感じましたね」と20年の年月を実感しているようだった。
その後、メンバーたちがあらためて変身ポーズを披露し、会場からは大きな歓声が。最後に塩谷が「こんな感じで楽しくやれるのも、次がやれるかというのも、今日ここで幕を開けたこの作品がどう育っていくかにかかってると思います」と語り、「さっきの上映回でアバレンジャーのみんなが来てくれたんですけど、仲間たちにこのバトンを渡すためにも、たくさんの人に観てもらうのが一番なので。ぜひ伝えてください……」と語ると、思いがあふれたのか言葉に詰まってしまった塩谷。そこで姜がささやくように「みんな、ありがとうって言えばいいんだよ」とこっそりと指示を与え、メンバーたちは「ささやき女将だ!」と大盛り上がり。最後はその指示にしたがって「皆さんありがとうございます!」と大きな声で感謝の思いを伝えた塩谷だった。
「忍風戦隊ハリケンジャー」の20周年を記念して制作された本作は、江戸時代を舞台に、未来からタイムスリップしてきたハリケンジャー、ゴウライジャーが、世界を滅ぼすことのできる天翔石を狙うウラ七本槍のオイランダとアウンジャと激闘を繰り広げる疾風流の忍者たちと共闘するアクション。(取材・文:壬生智裕)
Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』は新宿バルト9ほかにて期間限定上映中、Blu-ray&DVDは10月25日(水)発売