実写版『リトル・マーメイド』にはオリジナルキャラがいた
ディズニー実写版『リトル・マーメイド』(公開中)には、アニメーション版にはいなかった実写版ならではのオリジナルキャラクターが登場する。
アンデルセン童話「人魚姫」をディズニーがアニメーション化した『リトル・マーメイド』の実写版となる本作。ロブ・マーシャル監督がメガホンを取り、アラン・メンケン&リン=マニュエル・ミランダが音楽を手掛ける。アリエル役のハリー・ベイリーのほか、メリッサ・マッカーシー、ジョナ・ハウアー=キング、ハビエル・バルデムらが出演する。
オリジナルキャラクターとして登場するのは、王子のエリックの母である女王。船に乗って冒険ばかりするエリックを心配するあまり、厳しく接することもあるが、息子を愛する優しい母親だ。登場シーンは少ないが、エリックの心の葛藤や海と陸の世界にある隔たりを表現する上で、重要なキャラクターといえる。
演じているのは、イギリス出身のノーマ・ドゥメズウェニ。舞台を中心に活躍し、イギリス演劇界で最も権威のある賞のひとつであるローレンス・オリヴィエ賞を受賞するなどの実力派。2016年に上演された舞台「ハリー・ポッターと呪われた子供」で、『ハリー・ポッター』シリーズでエマ・ワトソンがふんしたハーマイオニー役に抜てきされたことで話題となった。映像作品ではディズニー実写版『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)、テレビドラマ「メイド・フォー・ラブ」シリーズ(2021-2022)、ニコール・キッドマンとヒュー・グラント共演のテレビドラマ「フレイザー家の秘密」(2020)などに出演している。(今井優)