『ミッドサマー』監督が絶賛…カルト集団から逃げ出した少女描く禍々しすぎるアニメが日本公開
カルト集団から逃げ出した少女の身に起きる悪夢のような出来事を描いたストップモーション・アニメーション映画『La Casa Lobo』の邦題が『オオカミの家』に決まり、8月19日より渋谷シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されることになった。クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャというチリの2人組監督による初の長編映画『オオカミの家』は、ピノチェト軍事政権下のチリに実在したカルト的な性格を持つコミューン、コロニア・ディグニダにインスパイアされたホラーだ。
動物が大好きな娘マリアは“助け合って幸せに”がモットーの集落で暮らしていたが、ある日ブタを逃がしてしまい、厳しい罰を受けることに。耐えられずに脱走し、逃げ込んだ一軒家で出会った2匹の子ブタを世話することにしたマリアだが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家も悪夢のような禍々しいものへと変わっていく……。
『ミッドサマー』のアリ・アスター監督は本作を絶賛しており、レオン&コシーニャの新作である短編『骨』の製作総指揮に名乗りを上げたほど。レオン&コシーニャはアスター監督の新作ホラー『ボー・イズ・アフレイド(原題) / Beau Is Afraid』のアニメーションパートも手掛けている。なお、人間の死体を使って謎の儀式を行う少女を映し出す『骨』(14分)は、日本では『オオカミの家』(74分)と同時上映される。(編集部・市川遥)