『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』中東で上映禁止に…劇中ポスターを問題視
アニメーション映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』がアラブ首長国連邦、サウジアラビアなどの中東地域で上映禁止になったと Esquire Middle East などが伝えた。
アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の続編となる本作。前作は同地域でも興行的な成功を収めており、続編は22日から劇場公開される予定だった。しかし検閲に引っ掛かり、上映禁止となったという。
The Hollywood Reporter などは、登場人物の一人であるグウェンの部屋の背景として、トランスジェンダー・フラッグに「Protect Trans Kids(トランスの子供を守れ)」と書かれたポスターが一瞬登場する点が問題視されたようだと伝えている。ファンの間ではこのポスターなどを根拠に、グウェン自身もトランスジェンダーなのではないかとの考察も出ていた。
これまでも中東地域ではLGBTQ+の要素を少しでも含む映画は検閲に引っ掛かっており、近年ではピクサー映画『バズ・ライトイヤー』『2分の1の魔法』、マーベル映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』『エターナルズ』などが上映禁止となっている。(編集部・市川遥)