「どうする家康」古川琴音の人っぽくない七変化秘話
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(日曜、総合・午後8時~ほか)に出演する古川琴音が、自身が演じた千代の役づくりや、千代の人物像について語った。
古川が演じる千代は、ミステリアスな歩き巫女で、その正体は武田の使者。千代は独り身で何もまたない孤独な女性だが、古川は「その孤独に耐え続けられている強さって何だろうというのを演じながらいまも考え続けていますし、演じれば演じるほど“折れない何か”があるなというのを感じています」とキャラクターを分析する。
そして、何より人っぽくない存在であることから、さまざまな姿にふんして登場するのが見どころだ。そんな七変化について、古川は「いろんな姿に変身してきましたが、例えば初登場の踊り子のシーンでは、みんなを鼓舞する“女神様”のように。巫女姿の時は、日本画に出てくるお化けみたいに、足が浮いていて怖くてきれいなイメージで歩いたり、町民にふんするシーンはもっと土っぽくしたいなと思ったり……。扮装ごとにイメージをがらっと変えることで、千代のストイックさを表現できるかなと思い、そこは意識して演じています」と明かした。
第24回(6/25放送)では、家康の妻・瀬名/築山殿(有村架純)とともにはかりごとを企てる。これまでミステリアスな存在だった千代が、瀬名との出会いを通して人間らしい部分を見せ始めた。古川は「やっと千代の人物像が浮かび上がってきた気がします。千代がもともと瀬名(のはかりごと)と似たようなことを考えていたのか、瀬名の言葉に影響を受けてそういう夢を持つようになったのかわかりませんが、千代の人生の中で一つ希望が生まれた」と瀬名と千代の関係性について語った。(今井優)