米映画館で殺人事件、座席指定で揉めて相手を射殺
米ニューメキシコ州アルバカーキの映画館で現地時間25日夜遅く、座席指定をめぐって客同士の口論が起こり、殺人事件に発展した。劇場非常口近くの茂みに隠れていた19歳のエンリケ・パディリャ容疑者は26日早朝に逮捕された。
殺害されたのは、妻と一緒にジェニファー・ローレンス主演のR指定コメディー映画『ノー・ハード・フィーリングズ(原題) / No Hard Feelings』を観に来ていた52歳のマイケル・テノリオさんだ。
Deadlineなどによると、テノリオさんと妻が購入したのは8番席と11番席だったが、劇場スタッフに一緒に座るように提案されて席を移動。そこがパディリャ容疑者とガールフレンドが予約していた席だったため、パディリャ容疑者たちと口論になったのだという。劇場マネージャーが仲裁に入り、両カップルは隣り合った席に座るということで一度は落ち着いたかに見えた。
しかし、パディリャ容疑者がテノリオ夫妻にポップコーンを投げつけ、テノリオさんがパディリャ容疑者を壁に押し付けるなど暴力はエスカレート。この段階でパディリャ容疑者がテノリオさんに向けて複数回発砲し、テノリオさんは死亡した。パディリャ容疑者も腹部に銃弾による傷を負っており、確保後に病院に搬送されたという。(朝倉健人)