子供たちの力が団地に影を落とす…北欧サイキックスリラー『イノセンツ』予告編が公開
大友克洋のSFコミック「童夢」からインスピレーションを受けた北欧発のサイキックスリラー『イノセンツ』の予告編と日本版ビジュアルが公開された。団地を舞台に、特別な能力に目覚めた子供たちが巻き起こす奇妙な出来事の一端を映し出す。
ノルウェー郊外のある住宅団地、夏休みに友達になった4人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。新しい力を試すうちに、彼らの無邪気な遊びは、取り返しのつかない狂気へとエスカレートしていく。
両親と自閉症の姉アナと共に、緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた9歳の少女イーダ。同じ団地の別棟に住むベンに声を掛けられ彼女は、彼が念じるだけで、小石などの物体を動かすことができる特殊な能力を持っていることを知る。子供ならではの無邪気さでサイキックパワーを試す2人。しかし、他人を操れるようにまでなったベンのネガティヴな想念が暴走、予告編には、子供たちの遊びが団地を狂気に包み込んでいく様子が映し出される。
本作の監督を務めたのは『わたしは最悪。』(2021/ヨアキム・トリアー監督作)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされた映画監督、脚本家のエスキル・フォクト。団地、子供、超能力という要素から想起されるように、フォクト監督は「童夢」からインスピレーションを受けて本作を創り上げたという。
日本版ビジュアルも、上下逆さまになった団地と、重力に逆らうように、仰向けになってブランコに乗る少女の姿を捉えた不穏な仕上がり。『わたしは最悪。』も手がけたアートディレクターの石井勇一が担当した。(編集部・入倉功一)
映画『イノセンツ』は7月28日より新宿ピカデリーほか全国公開