来日中止の可能性も…全米映画俳優組合ストライキのルール判明
5月からストライキを続けている全米脚本家組合(WGA)に続き、16万人の組合員を擁するハリウッドで最大の組合・全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)もストライキに入ろうとしている。交渉期限は現地時間12日深夜までだが、それまでにSAGと映画・テレビスタジオが合意に至るのは奇跡に近いとみられているのだ。ストライキに入った場合、一体何が起こるのだろうか?
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The Wrap によると、ストライキに備えて、ハリウッドのパブリシストたちとSAG-AFTRAの会談が開かれたとのこと。そこではストライキのルールが明かされ、組合の俳優たちは世界中の全ての映画・テレビ作品の撮影への参加を取りやめることに加え、今後予定されているインタビュー取材や映画のプレミア、SNS投稿、サンディエゴ・コミコンをはじめとしたファンイベントなど、作品のいかなるプロモーション活動も禁止されることになった。
一応、何の作品のプロモーションもしないのであればコミコンへの参加は可能だが、SAG-AFTRAとしてはストライキに入った場合、メンバーの俳優たちには今月のイベント全てをキャンセルしてもらいたいのだという。
SAG-AFTRAは交渉で、報酬の引き上げのほか、人工知能(AI)を通じた画像の不正使用に対する保護策、視聴者数に基づいたストリーミング報酬などを求めており、ストリーミングの扱いが肝になっているとみられる。来週にはトム・クルーズ主演映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(7月21日公開)の来日イベントも控えており、ストライキに入ることなく、無事合意に至ることを願いたい。(編集部・市川遥)