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原爆の父描くノーラン新作『オッペンハイマー』CGIショットはゼロ

Oppenheimer | New Trailer » 動画の詳細

 “原爆の父”と呼ばれた米物理学者ロバート・オッペンハイマーの物語を壮大なスリラーとして描いた映画『オッペンハイマー(原題) / Oppenheimer』では、CGIショットが一切ないことが明らかになった。メガホンを取ったクリストファー・ノーラン監督がColliderに語った。

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 『ダークナイト』から『TENET テネット』まで、可能な限りCGIに頼らない迫真の映像を追求し、時に“CGI嫌い”と称されることもあるノーラン監督。本作では人類最初の核実験「トリニティ実験」の核爆発描写も実際に撮影現場で再現しており、全編においてCGIショットがゼロなのだという。

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 本作を制作するにあたってノーラン監督が最初に脚本を見せた相手は、『ダンケルク』や『TENET テネット』でも組んだVFXスーパーバイザーのアンドリュー・ジャクソンだ。撮影現場で実際に爆発を起こしたりする特殊効果にも詳しいジャクソンの協力を得て、ノーラン監督はこの難題に果敢に挑んでいった。

 出演者のマット・デイモンも、全ての爆発は実際に撮影現場で起きていたと証言。「CGIは一切ないんだ。クリス(ノーラン監督)は昔ながらの形で、全てをカメラの前でやるのが好きだ。彼は、観客は賢く、もしそれがリアルだったらそれを感じることができる、と信じているんだ。それには僕も同意見さ」と BBC The One Show で語っていた。原爆の恐ろしさや脅威を実際に観客に感じてもらうために、特殊効果で撮影することはマストだったようだ。

 ピュリッツァー賞を受賞した伝記「オッペンハイマー 『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を基にノーラン監督が脚本を執筆した本作。『ダークナイト』3部作、『インセプション』『ダンケルク』と5度ノーラン監督作に出演してきたキリアン・マーフィが満を持して主演を務め、マット、エミリー・ブラントロバート・ダウニー・Jrフローレンス・ピューラミ・マレックケネス・ブラナーらオールスターキャストが脇を固めている。7月21日全米公開。(編集部・市川遥)

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