「仮面ライダージオウ」奥野壮、電王・佐藤健から学んだリスペクトの心 令和5年でも冷めないジオウ人気に感謝
特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」(2018~2019)で主人公・常磐ソウゴ/仮面ライダージオウを演じた奥野壮(22)が、「生誕50周年記念 THE 仮面ライダー展」のスペシャルアンバサダーとして故郷・大阪府に凱旋した。14日に行われた記念セレモニーにも出席した奥野が展示会場でインタビューに応じ、令和に突入しても高まる「ジオウ」人気や、レジェンドライダーとの共演を振り返った。
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仮面ライダーを演じてよかった
静岡会場の磯村勇斗(「仮面ライダーゴースト」アラン役)からアンバサダーのバトンを受け取った奥野。「大阪出身の『仮面ライダー』出演者はたくさんいらっしゃいますし、僕自身も『仮面ライダージオウ』放送開始から5年が経っているので、『僕で大丈夫かな?』と不安もありました。しかし、それ以上にワクワクしましたし、また違った形で作品に携わらせていただけたのは、すごくありがたいことです」と仮面ライダーとしての久々の活動に心を躍らせる。
「仮面ライダージオウ」は、平成仮面ライダーシリーズの記念すべき20作目にして、最後の平成仮面ライダー作品。元号が令和に変わり、令和仮面ライダーシリーズが始まった後も「ジオウ」は根強い人気を誇っており、主題歌が音楽番組で披露されると、SNSで「ジオウ」「平成」などがトレンド入りするほどだ。
令和5年でも高まる“ジオウ人気”に、奥野は「不思議な気持ちですし、何より嬉しいです」と笑顔を見せる。「他の作品の撮影現場でも、『仮面ライダー観ていました』『今息子が「仮面ライダージオウ」にハマっています』という言葉を必ずいただきます。これだけ時間が経っても、子供たちやファンのみなさんが観てくださる作品に出演できたということは、『ジオウ』放送終了後の方が感じているかもしれません。当時よりもさらに『仮面ライダーを演じてよかった』と思う瞬間が多いです」
「電王」佐藤健と共演、あいさつから衝撃だった
「仮面ライダージオウ」では、歴代平成仮面ライダーシリーズの出演者が当時の役を再演したことも話題になった。レジェンドライダーたちとの共演について、奥野は「役者としてスタートラインにも立っていない1年目の僕と一緒にお芝居をして、撮影現場でその背中を見て学んでいました。10年後に仮面ライダーとして帰ってくる時にこうなっていたいという姿を、多くは語らずとも見せてくださいました」と振り返る。
2018年に公開された映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』では、「仮面ライダー電王」(2007~2008)主演の佐藤健が、野上良太郎/仮面ライダー電王役として10年ぶりにシリーズ復帰を果たした。公開まで伏せられていた佐藤との共演。奥野自身も学ぶことは多かったという。
「一番衝撃的だったのは、レジェンドライダーの中で誰よりも丁寧な挨拶から始まったことです。僕が『はじめまして。仮面ライダージオウ/常盤ソウゴ役の奥野壮です。よろしくお願いします』と挨拶すると、健さんは『よろしくお願いします。佐藤健です』と優しく手を差し伸べてくださいました。その姿がすごくカッコよくて、今も印象的です。僕がレジェンドライダーとして帰ってきた時は、健さんのような対応をしたい。リスペクトの心を忘れず、どの撮影現場にも行きたいと強く思いました」
仮面ライダーは「故郷のような安心感」
「仮面ライダージオウ」で芸能活動のイロハを学んだという奥野は、「数えきれないほどの経験や財産を与えてくれた」と改めて作品に感謝する。「間違いなく言えるのは、僕にとって人生で一番大事な作品。感謝してもしきれません。今回『仮面ライダー展』のアンバサダーとしてお仕事をする瞬間もうれしいですし、『おかえり』と温かく迎えてくださるファンの方々やスタッフさんもいて、仮面ライダーは故郷のような安心感があります」
「THE 仮面ライダー展」をきっかけに、初めて「仮面ライダージオウ」に触れる子供たちもいるだろう。「仮面ライダー入門編として『仮面ライダージオウ』はふさわしいですよね! 僕たちの活躍はもちろん、レジェンドライダーについても知ることができます」と奥野はアピールすると、「今まで仮面ライダーを観てきた方も楽しめる作品ですし、これから仮面ライダーを観る子供たちも『この仮面ライダーカッコいい』『この仮面ライダー見てみたい』と思ってくれたら“ジオウ冥利に尽きる”ので、今後も仮面ライダージオウやレジェンドライダーを愛していただけたらうれしいです」と締めくくった。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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