舞台「千と千尋の神隠し」ロンドン公演決定!橋本環奈&上白石萌音がウェストエンドに
橋本環奈と上白石萌音がWキャストで主演を務める舞台「千と千尋の神隠し」のロンドン公演が決定した。ウェストエンド最大級の劇場ロンドン・コロシアムで2024年4月から7月まで上演される。日本人キャストによる日本語での海外上演としては最大規模、また東宝主催公演として史上初の試み。さらに、4月から6月まで名古屋、福岡、大阪、札幌をめぐる国内ツアーも決定し、日本とイギリスで「千と千尋の神隠し」が同時上演される。
本作は、第75回米国アカデミー賞で長編アニメ映画賞にも輝いた、宮崎駿監督(「崎」は「たつさき」)による名作アニメの舞台化作品。翻案・演出を、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードが手掛け、東宝創立90周年記念作品として、2022年2月28日のプレビュー公演を経て、国内5大都市劇場で計102回にわたる長期公演を達成。公演期間中に上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞に輝くなど、高く評価された。
主演の千尋は、初演に引き続き、橋本と上白石が続投、また日英米のクリエイティブスタッフの陣営も続投し、日本生まれのカンパニーが再び日本全国、そして初の海外公演としてロンドン・ウェストエンドでの上演を果たす。橋本は「ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持をもって臨みたいと思います」とコメント。上白石も「日本語で演じられる、日本でやった形そのままに持っていけることはすごく名誉なこと」と喜びを語っている。
東宝演劇の海外上演はこれまで、主に現地のプロダクションへ上演権をライセンスする、現地キャスト、現地語上演の形で行われてきたという。今回のように、日本上演時のプロダクションが、海外において日本語による演劇を3か月間にわたり上演することは、東宝として初の試み。PWプロダクションズとの共同製作となる。
また国内においては、2024年3月の帝劇公演を皮切りに全国ツアーが決定。4月に名古屋・御園座、4~5月に福岡・博多座、5~6月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、6月に札幌・札幌文化芸術劇場hitaruでの上演も決定している。
ロンドン公演決定にあたっての関係者コメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
スタジオジブリ プロデューサー鈴木敏夫
ジョン・ケアードさんと初めて会った日、ぼくと宮さん(宮崎駿)は、この人は信頼できるーーそれがこの企画のスタートでした。
ぼくらはジョンを信頼して、すべてをお任せしました。
初演において高い評価をいただいたのも、ジョンをはじめ、キャスト、関係者の皆さんのご努力あってのもの。
深く敬意を表します。
そしてそれが国内での再演、更にジョンのお膝元、ロンドンでの公演へとつながったのだと思います。
「千尋」が舞台の本場でどのように評価されるのか、非常に楽しみです。
スタジオジブリ プロデューサー鈴木敏夫
翻案・演出/ジョン・ケアード
日本オリジナルの舞台版「千と千尋の神隠し」を来年ロンドン・コロシアムにて披露することを誇らしく嬉しく思います。2022 年の創作過程において素晴らしい時間を過ごした我々ですが、幸せなことに今度はイギリスの観客を宮崎駿のマジカルな世界へ神隠しするのです。神と蛙、竜と魔法使い、巨大な赤ん坊と弾む頭、蜘蛛の腕を持つ釜焚き男、顔を持たない寂しがり、そして勇気・アイデンティティ・愛を勇ましく探求する少女の世界へと。
ジョン・ケアード
千尋役/橋本環奈
2022年に帝劇で初演し、日本全国の大変多くのお客様にご覧いただきました、
舞台「千と千尋の神隠し」が、2024年4月から7月までロンドン・ウェストエンドの
ロンドン・コロシアムで上演されることになりました!
ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持をもって臨みたいと思います。
今までは、日本人の方に日本語の言葉で届けてきたわけですけれど、ロンドンではそれをどう伝えるのか・・・・
もっと伝わりやすくしなくてはいけないのか・・・・私達の表現も変わりそうです。
楽しみでありつつ、今から稽古の心配をしています(笑)
橋本環奈
千尋役/上白石萌音
日本語で演じられる、日本でやった形そのままに持っていけることはすごく名誉なこと
で、日本のお客様に楽しんでいただけたものが、ロンドンの方にどう届くのか楽しみで
すし、とても幸せで光栄なことだと思っております。
国内の全国ツアーと共に、4月から7月まで、ロンドン・ウェストエンドで、二か国同時上演をいたします。
ぜひ千尋に会いに来てください! 劇場でお待ちしています!
上白石萌音
ロンドン上演劇場/ロンドン・コロシアム
ロンドン・コロシアムは舞台「千と千尋の神隠し」のヨーロッパ初演の拠点となり、他にはない素晴らしい文化的イベントを開催できることをうれしく思います。
国際的なプロデューサーとして名高い東宝とPWプロダクションズと共に、来春、才能溢れる日本ツアーのオリジナルカンパニーをロンドンに迎えることを楽しみしています。
ロンドン・コロシアム
共同製作/PWプロダクションズ マネージング・ディレクター兼共同最高経営責任者 イアン・ギリー
2022 年に東宝製作の舞台「千と千尋の神隠し」を観に訪日した時、私たちはその出来栄えに圧倒され、世界のより多くの観客に届けなくてはならないと確信しました。私たちは、東宝と、類まれなるクリエイティブチームと共に、この素晴らしい作品に取り組めることにとてもワクワクしています。
イアン・ギリー
製作/東宝株式会社 代表取締役社長 松岡宏泰
舞台「千と千尋の神隠し」が、いよいよロンドン・ウェストエンドに上陸します。
東宝は1970年代から、オリジナルミュージカルの海外でのライセンス上演を行っていますが、日本生まれのカンパニーが海を越えて世界へと赴き、しかも3か月の長きにわたり、日本語で演劇をお届けすることは、90年以上に及ぶ東宝の歴史で初めての挑戦ですし、日本の演劇界においても殆ど例のない出来事ではないでしょうか。
宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、スタジオジブリの皆さんが生みだした千尋が、世界中の劇場でさらに愛されることを願ってやみません。
東宝株式会社 代表取締役社長 松岡宏泰