横浜流星「皆さんの胸を熱くする」共演者もボクシングシーン絶賛『春に散る』に絶対の自信
俳優の横浜流星が25日、都内で行われた映画『春に散る』の初日舞台あいさつに出席し、全力を傾けたボクシングシーンや作品にかける熱い思いを明かした。
横浜流星・橋本環奈の「胸が熱くなるもの」は?【フォトギャラリー】
ノンフィクション作家・沢木耕太郎の小説を瀬々敬久監督が映画化した本作は、かつて世界の頂点を目指しながらも挫折した元ボクサー・広岡仁一(佐藤浩市)と、理不尽な判定で敗北して夢を見失った若きボクサー・黒木翔吾(横浜流星)が、共に世界チャンピオンを目指す人間ドラマ。この日は横浜、佐藤、瀬々監督のほか、共演者の橋本環奈、山口智子、哀川翔、小澤征悦も登壇した。
イベントの冒頭では、小澤が、会場に駆けつけたファンが手にしたネーム入りのプレートを読みあげ「『流星』『流星』『浩市』……。いましたね、1人」と佐藤をいじって笑いを誘う一幕も。その後も、ちゃめっ気たっぷりのコメントで会場を盛り上げた小澤だが、横浜と窪田正孝のボクシングシーンの話題になると、真剣な眼差しで「すごかったです」と大絶賛。「時間をかけて撮っていて、流星と窪田のストイックな姿を見ているだけで、感動しました。スクリーンにも(現場の雰囲気が)反映されているのでぜひご覧になってほしいです」と語った。
山口も2人のボクシングシーンに感動したといい、「物語でもあるけどリアルなドキュメンタリーでもあると思いました」とコメント。橋本も「そんなに格闘技を頻繁に見るわけでないけど、本当に戦っているなって思えました。その一瞬一瞬を見逃せないなって思いました」と感想を述べた。
本作のために情熱をもってボクシングに打ち込み、プロテストにも合格した横浜は、「ボクシングの試合って、格闘技を知らない人にはただの殴り合いに見えると思うんです。でも、その中には技術や駆け引きがあってすごく奥深い。そこに立つとその人の人生も出る。だから、僕も今この人生を悔いなく生きようという気持ちでそこに立っていました。心から(観客を)熱狂させられたら、と思っていました」とこだわりを語った。
さらに、登壇者同士で「胸が熱くなるもの」について語り合うなかで、「映画」と回答した横浜は「その中でも今回の『春に散る』は、自分でも胸が熱くなりましたし、皆さんの胸を熱くする自信もあります。ぜひご覧になってください」と呼びかけ、登壇者全員が拍手。佐藤も「もう、締めはこの言葉でいいだろう」と感慨深げに横浜を見つめていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『春に散る』は全国公開中