『ゴジラ-1.0』東京国際映画祭クロージング作品に決定 一般向けに世界最速上映
東宝実写『ゴジラ』シリーズ最新作『ゴジラ-1.0』(11月3日全国公開)が、第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)のクロージング作品に決定した。また、役所広司が第76回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した映画『PERFECT DAYS』(12月22日全国公開)が、オープニング作品として上映されることも明らかになった。
『ALWAYS 三丁目の夕日』などの山崎貴が監督・脚本・VFXを担当する『ゴジラ-1.0』は、すべてを失い無(ゼロ)になった戦後の日本にゴジラが出現し、この国を負(マイナス)にたたき落とすさまを描くシリーズ30作目。11月3日の全国公開を前に、唯一の一般向けの世界最速上映として映画祭のフィナーレを飾る。クロージング作品に選ばれたことを受け、山崎監督は「かつて東京国際映画祭といえばゴジラ初お披露目の場所でした。公開前、たった一度だけと決まった一般上映をその伝統ある映画祭で行えるというのは運命を感じますし、とても光栄なことだと思っています」とコメントを寄せた。
また、オープニング作品に決定した『PERFECT DAYS』は、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が東京で撮り上げたドラマ。役所演じる渋谷の公共トイレ清掃員の小さな喜びと美しさに満ちた日々を丹念につづる。今年の東京国際映画祭の審査委員長を務めるヴェンダース監督は、「今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。そこで私の『PERFECT DAYS』がオープニング上映されるというのはこれ以上ない誇りです」と語っている。(編集部・倉本拓弥)
第36回東京国際映画祭は10月23日から11月1日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催