冴羽リョウ軍団、歌舞伎町ゴミゼロ目指し集合 神谷明「もっこりたのむぜ!」
声優の神谷明が8日、東京・新宿歌舞伎町のシネシティ広場で行われた、映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』公開記念「歌舞伎町のダストを残らず始末(スイープ)!イベント」に出席、およそ30人の冴羽リョウと共に、歌舞伎町のゴミゼロを宣言した。この日は歌舞伎町商店街振興組合理事長・杉山元茂も出席した。
新宿とは切っても切れない縁を持つ冴羽リョウが、8月に新宿観光アンバサダーに任命されたことから行われた本イベント。新宿歌舞伎町への訪問客増加にともない、ゴミの量も大幅に増えているということから、この日は総勢30人の「冴羽リョウ軍団」が集結。歌舞伎町のゴミを拾い歩き、街ゆく人にイベントロゴ入りのゴミ袋を配布し、ポイ捨て防止を啓発する機会に。台風13号の接近により、あいにくの空模様となったが、神谷が登壇するころには雨も弱まった。
「歌舞伎町ルネッサンス」の名の下、誰もが安心して楽しめる街へと再生することに取り組んでいる歌舞伎町。神谷は、昔の歌舞伎町との違いについて「僕も若い頃から、歌舞伎町には何度も足を運んでいました。歌舞伎町というと先輩の店があったり、先輩たちに連れてこられた街ということがありますけど、何といっても明るくなりましたよね」と振り返ると、「目の前にあるTOHOシネマズ新宿のビルですが、ここは以前コマ劇場という劇場がありまして。表通りは明るかったんですが、裏はちょっと暗かったんですね。でも今はわりとどこでも本当に明るくなりましたからね。それが大きな違いだと感じています」とその違いを実感している様子。
また、地元商店街振興組合のみならず、100人近いボランティアなども一緒になって、歌舞伎町の清掃活動を行っているという話を聞くと「そういう協力があるというのはありがたいことですよね」と感心した様子。子供たちもボランティアに参加する機会が増えているとのことで、「掃除をする方はゴミを捨てなくなりますし、それが未来につながると思います」と力説する杉江会長。神谷もその言葉に深くうなずいていた。
イベント用のステージ前にはゴミ袋と清掃道具を持参した30人の冴羽リョウ軍団が集合。その姿はなかなか壮観で、神谷は「これだけ冴羽リョウがいると、この街はだんぜんきれいになりますね。雨も小やみになって良かった」としみじみ。
「今、理事長がおっしゃったように、ひとりひとりが気を付けること。それが大事だと思います。(清掃をすれば)本当に捨てなくなりますよね。ということで、これから冴羽リョウが一生懸命、歌舞伎町をきれいにしていきますけど、皆さんも今、ポイッとゴミを捨ててしまおうとした方は、ぜひとも持ち帰っていただいて処理をしていただきたいです。そして彼らの活動に協力してくださる人がいたらうれしいですね」とメッセージを寄せると、あらためて「スイーパーのみんな!」と呼びかけた神谷は、「雨にも負けず、この歌舞伎町をきれいにしてくれよ、もっこりたのむぜ!」と号令をかけ、冴羽リョウ軍団を送り出した。
本作は、1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートした、北条司の代表作を原作とする人気アニメの4年ぶりとなる劇場版最新作。投与した者を超人化する闇のテクノロジー「エンジェルダスト」の最新型を手に入れようと東京に現れた暗殺者たちが、リョウと香を宿命の闘いへと導く。(取材・文:壬生智裕)
映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』は全国公開中