『ファンタビ』監督の下にエミリー・ブラント、クリス・エヴァンスら豪華キャスト集結!話題作がお披露目
第48回トロント国際映画祭
『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズのデヴィッド・イェーツ監督がメガホンを取ったNetflix映画『ペイン・ハスラーズ(原題) / Pain Hustlers』のワールドプレミアが、第48回トロント国際映画祭で行われた。『メリー・ポピンズ リターンズ』のエミリー・ブラント、『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンス、『ゴッドファーザーPART III』のアンディ・ガルシア、『ホーム・アローン』のキャサリン・オハラら豪華キャストが集い、アメリカに鎮痛薬オピオイド中毒を蔓延させた製薬会社を題材にしたエンタメ作だ。
エヴァン・ヒューズのノンフィクション本を基にした本作の主人公は、シングルマザーのリザ・ドレイク(エミリー)。破産寸前でポールダンサーとして働くリザは、振興製薬会社のピート・ブレナー(クリス)と出会い、ピートの手引きで経歴を偽り、同社の営業として働き始める。天賦の才と際どいやり方で営業成績を上げ続けるリザだが、その代償は、アメリカ全土をオピオイド中毒にすることに加担することだった。
Q&Aに登壇したイェーツ監督いわく、主演のエミリーは“欠陥のあるキャラクター”を演じることができる機会に興奮しており、本作には製作総指揮としても初期から関わっているのだという。「彼女が言っていたのは、女性のキャラクターは母親的、姉的であり、完璧でなければならないものが多いということ。彼女にとって、リザの弱さや欠陥、認められたいと切望する複雑さのあるキャラクターが魅力的だったんだ」
クリスもキャプテン・アメリカとは正反対の軽薄な営業を演じ、ラップまで披露している。イェーツ監督は「本人は魅力を具現化したような人だが、モラルのない製薬会社の営業を演じるというアイデアをすごく気に入っていて、それを見事に体現していた(笑)」とコメント。キャスト陣に賛辞を贈っていた。(編集部・市川遥)
第48回トロント国際映画祭は現地時間9月17日まで開催