松本潤、集大成の“顔”写す「どうする家康」終盤ビジュアル公開
松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」（毎週日曜夜8時～NHK総合ほか）のクライマックスに向け、後期ビジュアルが公開された。松本演じる徳川家康が何かを見つめる複雑な表情をアップで写したもので、制作統括の村山峻平チーフ・プロデューサーと、ビジュアルのデザインを担当した GOO CHOKI PAR（ぐー・ちょき・ぱー）がコメントを寄せた。
「コンフィデンスマンJP」シリーズの古沢良太が、さまざまな試練に直面しては「どうする？」と選択を迫られていく家康の姿を等身大に描く本作。三方ヶ原、長篠・設楽原、小牧長久手、関ヶ原、そして大坂の陣……。弱い白兎に喩えられていた家康が、タフでしたたかな狸親父へと変貌を遂げ、戦なき世を目指し天下人への道を突き進んでいく。
本ビジュアルの意図について、制作統括・村山CPは「家康は何を見つめているのか、瞳の奥には何が映っているのか。そして、この家康自身もまた、人間なのか、怪物なのか。ポスタービジュアルの前に立つ私もまた、『どうする』という思考の選択を迫られる、不思議な表情の家康です。“戦国”という積み重ねてきた過去に思いを馳せるのか、“江戸幕府”という新しい日本の未来を見据えているのか」と説明しながら、「今日の日本には、家康が生きた証が身近にたくさんあります。それぞれに、どんな意味が、あったのだろう。どんな願いが、込められていたのだろう。今生きる、この世界を家康の目線で捉えたなら、とても素敵なものが見えてくるかもしれません。大河ドラマ『どうする家康』をご覧になっている皆さんに、そんな瞬間が訪れたら幸いです」と視聴者に呼び掛け。
デザイン担当の GOO CHOKI PAR は、「激動の戦国時代を駆け抜け、円熟した家康。天下統一の大偉業を成す人の『顔』はどんなものだったのか。『どうする家康』最後のポスタービジュアルとして、松本潤さんがこの作品を通して表現してきた家康の集大成としての表情を切り取りたい、研ぎ澄まされたその一瞬に、家康の人となりその歴史を映し出したいと考えた。仄かな光明のなかでじっとこちらを見据えるその表情には、喜びも、憂いも、怒りも、愛も、そして泰平の世への祈りも内包されているように感じる。『青』の時代から新時代の幕開け『光』の世界へ。その表情は深く、重厚で、恐ろしく美しい」と述べている。
17日放送の第35回「欲望の怪物」では、秀吉（ムロツヨシ）から北条・真田の手綱を握る役目を任された家康と、豊臣一の切れ者と名高い石田三成（中村七之助）の出会いが描かれる。（編集部・石井百合子）