『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』美容師ハンスを演じているのは?
福田雄一監督・橋本環奈主演のNetflix映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(配信中)で赤ずきんとシンデレラが乗ったカボチャの馬車で轢かれる男という、ショッキングな役どころで強烈なインパクトを放つ美容師ハンス。ミュージカル「ブロードウェイと銃弾」やドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」などで福田監督と組んできた加治将樹(35)が演じている。
青柳碧人のシリーズ累計33万部超えのベストセラー同名小説に基づく本作は、福田監督作品の常連である橋本環奈が旅の途中の名探偵・赤ずきんにふんし、童話の世界で起きる事件をスッキリ解決していくストーリー。物語は、旅の途中で灰だらけの少女・シンデレラ(新木優子)と出会った赤ずきんが、魔法使いに素敵なドレス姿に変えてもらい、お城の舞踏会へ向かう最中にカボチャの馬車で男を轢いてしまうところから始まる。二人はバレるまいとさっさと死体を隠し、舞踏会へ。シンデレラと王子様(岩田剛典)がいいムードになるのも束の間、隠した死体が発見され、男がカリスマ美容師のハンスだったことが判明。さらに、殺人容疑が王子様にかけられてしまう。
ハンスはなぜ死亡したのか? 赤ずきんが名推理を繰り広げる中、“美しさこそがすべて”とする国の悲劇が浮かび上がってくるのが本作の肝。ハンスは冒頭、あっという間に死体と化すが回想のかたちで随所に登場しており、ネット上には「ハンス怖っ」「ハンスの役者さん良かった」「ハンスが絶妙にキモイw」など強烈に脳裏に刻まれた視聴者の声が寄せられている。
演じる加治は、ワタナベエンターテインメント所属の役者集団D-BOYSの元メンバー。青木豪演出の「ヴェニスの商人」「十二夜」「お気に召すまま」や、赤堀雅秋演出の「アメリカ」「ピグマリオン」、野田秀樹演出の「赤鬼」、白井晃演出の「マーキュリー・ファー Mercury Fur」など舞台経験豊富で、今年は7月から9月にかけて上演された城田優演出のミュージカル「ファントム」に出演。
ドラマでは「イタズラなKiss」シリーズ(2013・2014※須藤先輩役)、「お前はまだグンマを知らない」(2017※野汁先輩役)、「わたし、定時で帰ります。」(2019※児玉剛役)、「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(2023※海老原役)などに出演。福田監督による単発ドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」(2021)では高木ブーを演じていた。今後、マギー演出の舞台「OUT OF ORDER」(11月~12月)を控えている。(編集部・石井百合子)