『ジョン・ウィック』前日譚ドラマに思わぬ仕掛け 映画ファンは「より楽しめる」と監督が予告
映画『ジョン・ウィック』シリーズの前日譚ドラマ「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」の第1話と第3話を手がけたアルバート・ヒューズ監督が、映画シリーズのファンが「より楽しめる」という思わぬ仕掛けがドラマに隠されていることを、オフィシャルインタビューで示唆している。
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「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」は、1970年代のニューヨークを舞台に、映画にも登場する殺し屋のためのホテル「コンチネンタルホテル」の起源を、後に支配人となる若きウィンストン・スコットの目線で描く全3話のドラマシリーズ。
映画でイアン・マクシェーンが演じているウィンストンや、ランス・レディックふんするコンシェルジュ・シャロンの知られざる過去にも迫る本作。ヒューズ監督は、「映画『ジョン・ウィック』シリーズのファンなら、『ザ・コンチネンタル』をより楽しめるはずです」と自信をのぞかせると、「ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)が現れる以前の話なので、彼はまだ登場しませんが、もしかすると思わぬ仕掛けがあるかもしれません」と予告する。
「映画『ジョン・ウィック』シリーズに登場していたキャラクターが、『ザ・コンチネンタル』では若かりし姿で登場するかもしれません。ジョン・ウィックがチェックインするホテルは間違いなくありますし、皆さんにもおなじみのキャラクター・シャロンが登場する一方で、まだあまり多くを知られていないウィンストン。そして、その他大勢のキャラクターが登場します」
コンチネンタルホテルの支配人へと成り上がる若きウィンストンを演じたのは、『アンビュランス』(2022)や『野性の呼び声』(2020)など多岐にわたるジャンル作品に出演したコリン・ウッデルだ。「彼は正にプロフェッショナルで、研究熱心で、アクションの訓練にも打ち込み、本当に心血を注いでいることがわかります」とヒューズ監督は才能を高く評価する。
「彼はとてもスマートで、ウィットに富んだツッコミもできます。出演者たちの芝居には台本にある芝居だけでなく、アドリブも多くあります。彼はそのアドリブに上手く対応して、ツッコミを入れることができるんです。コリンはキャラクターを楽しむことがとても上手です。とても真っすぐに芝居をしていて、クラーク・ゲーブル、ハンフリー・ボガード、ハリソン・フォードといった映画スターのようでした」
人気映画のドラマ化に挑んだヒューズ監督は、「最大の挑戦はファンの期待に応えることでした」と振り返る。「既存のコンテンツだから、プレッシャーも大きいし、挑戦的でもありました。でも、それを作り上げるには、新しい世界を創造しなければなりません」
全3話のドラマは各話90分近くの長尺で、映画に引けを取らないスケールで制作されている。「観客を決して退屈させない」ことを義務として自らに課していたというヒューズ監督。「小道具、歌、衣装、芝居、撮影、照明、音響、その全てにおいて。観客が『おっ、何だ? これは面白い』ってコンスタントに感じてもらうことが不可欠でした」とこだわりを明かした。(編集部・倉本拓弥)