伊原六花、ホラーNGでネット都市伝説「リゾートバイト」映画化に挑戦「大切な作品に」
女優の伊原六花が27日、グランドシネマサンシャイン池袋で行われた映画『リゾートバイト』完成披露試写会に共演者の藤原大祐、秋田汐梨、永江二朗監督とともに出席、これまでホラー作品がNGだったことを明かすとともに、今回の撮影が非常に楽しく「大切な作品になった」と笑顔を見せた。
インターネット掲示版に投稿されて以来、長きにわたって「ものすごく怖い」と話題を集めた都市伝説「リゾートバイト」を映画化した本作。旅行も兼ねてリゾート地でのアルバイトにやって来た幼なじみの男女三人組が、旅館の中の隠し部屋に肝試しで入り込んだことから、思いも寄らぬ恐怖に遭遇する。
映画上映前に登壇した伊原は「わたしにとってもすごく大切な作品なので、今日はいろいろと思い出を話しながら、皆さんに楽しんでいただけたら」とあいさつ。撮影は今年の5月から6月にかけて行われたといい、伊原は「本当にあっという間じゃないですか。映画ってこんなスピードでできあがるんだなと思いましたけど、でもすごい楽しくて。皆さんにもぜひ楽しんでいただけたら」と続けた。
さらに前作『きさらぎ駅』に続いてインターネット発の都市伝説を映画化した永江監督は「ずっと売れない映画監督でしたが、おかげさまで『きさらぎ駅』がスマッシュヒットとなりまして。『きさらぎ駅』を面白いと思っていただけた方はもちろん、ダメだったという方にも楽しんでいただけるような。多くの方に楽しんでもらえるホラーエンターテインメントができたと思っております」としっかりとした手応えを感じている様子だった。
本作のキャッチコピーは「絶対に先が読めない86分」ということで、見どころを尋ねられた伊原は「見どころは、全部ネタバレになるんですよね」と話しにくそう。それでも「とにかくものすごくストーリーが面白い。ホラー映画としても、青春映画としても楽しんでもらえる要素がたくさんあって。元の『リゾートバイト』を知っている方や、ネットの都市伝説をよく見る方にとっては、『お!』と思うような仕掛けが、特に後半いろいろと出てきますので。そこが見どころかなと思います」と語ると、藤原も「常に流動的に変わっていく話なので、とにかく中だるみが全くない」とテンポの良さをアピール。「なかなか強気なキャッチコピーですけど」という永江監督も「最後は皆さんに『なるほど、やられた』と思って帰っていただけるようになっていると思いますので、そこは見どころだと思います」と付け加えた。
そんな本作の撮影は、岡山県の白石島で敢行。自然に囲まれた島にはコンビニもなく、スーパーマーケットが一軒だけ営業しているような土地だったという。撮影の合間に、スタッフも交えてビーチボールや、シーカヤックなどを楽しんだと振り返る伊原に、永江監督も「皆さんのおかげで、毎日がめちゃくちゃ楽しかったですね」と笑顔を見せた。
最後に「本当にエンターテインメントホラーという言葉がピッタリの。スピード感あふれるすてきな映画になったと思っております」と切り出した伊原は、「実はわたし、これまで唯一のNGがホラーだったんです」と告白。「でも今回、挑戦させていただいて、撮影が本当に楽しくて。そしてできあがった作品は怖さだけでなく、面白いなと思えるような映画だったので、楽しんでもらえたらいいなと思います」と会場にメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)
映画『リゾートバイト』は10月20日よりグランドシネマサンシャイン池袋、イオンシネマほかにて全国公開