『君たちはどう生きるか』展、ジブリ美術館で開催決定 宮崎吾朗が企画&監修
三鷹の森ジブリ美術館は3日、新企画展示として『君たちはどう生きるか』展を11月18日から開催すると発表した。企画・監修は宮崎吾朗が担当する。
宮崎駿監督の最新作である『君たちはどう生きるか』は、約7年の歳月を費やして制作された長編映画。制作過程で描かれた絵のほとんどが、紙に鉛筆と絵の具で描かれているという意味において、近年では稀な「手描き」アニメーション作品である。
手描きのアニメーションも、現在はデジタル機材を使用した作画や美術が主流となり、デジタル化の進展に伴い3DCGアニメーションとの境界も曖昧になりつつある。その結果、アニメーションの制作現場から、紙と鉛筆、絵の具が徐々に姿を消している。
今回の企画展示では、『君たちはどう生きるか』の制作過程において描かれた絵を純粋に展示し、紙と鉛筆から始まる手描きの豊かさ、描くことの力そのものを感じる場を提供することを目指すという。展示は、第一部「イメージボード編」からはじまり、第二部「レイアウト編」、第三部「背景美術編」と3期にわたり、展示物を入れ替えて公開。第一部は11月18日から2024年5月までを予定している。
ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制となっており、11月入場分のチケットは10月10日よりローソンチケットにて発売される。(編集部・倉本拓弥)