草なぎ剛、11年ぶり「世にも奇妙な物語」主演 “僕シリーズ”監督と再タッグ「すごく攻めている作品」
俳優の草なぎ剛が、11月11日にフジテレビ系・土曜プレミアム枠で放送される「世にも奇妙な物語’23 秋の特別編」(21時~23時10分)の短編エピソード「永遠のふたり」で主演を務めることが明らかになった。同シリーズの主演は、2012年秋の「ヘイトウイルス」以来約11年ぶり3回目。脚本・演出は、草なぎが主演を務めた「僕」シリーズの監督で知られる星護が担当し、草なぎと27年ぶりの共演となる江口洋介が名を連ねる。
主人公は研究所の助手・坂本一(草なぎ)。坂本は教授を殺害した疑いをかけられ、研究所に立てこもってしまう。無実を訴える坂本をよそに、警察は研究室への突入することを踏み切る。坂本は警察の動きに気づくと、とあるボタンの前に立つ。意を決してボタンを押すと、坂本の世界は一変し……。江口のほか、大西礼芳、姜暢雄、モロ師岡が共演に名を連ねる。
主演の草なぎは「『世にも奇妙な物語』は久しぶりでしたので、出演が決まって本当にうれしかったです! 星監督ということで個人的に思い入れのある監督さんだったので、また一緒に仕事できるのが楽しみだなと思いました」と素直な感想を述べる。
星が執筆した台本を読んだ草なぎは、「星監督の頭の中の世界が本当にすごいなと思いました。『世にも奇妙な物語』はさまざまなストーリーがありますが、その中でもすごく攻めている作品だと思います」とコメント。ドラマで演じた坂本一については「星監督がこの作品に特別な気持ちをお持ちでしたので、僕も坂本一という人物に熱い思いをいれて演じました」と振り返った。
「世にも奇妙な物語」シリーズには1990年の第1回から参加している星監督は、「当時から思っていたのは“骨だけで面白いドラマをつくる”、“ドラマの領域を超えたドラマをつくる”ということでした。それは新作ごとに冒険をするということ。その冒険に今回、主人公として旅立ってくれたのが、草なぎ剛さんです」と語る。
「草なぎさんは『いいひと。』では能天気の極み、『僕の生きる道』では死に瀕した男が感じる悲しみ、と再会するたびに驚くべき変化を見せてくれる人で、今回は“追い詰められた者の怒り”。ちなみにリアルな自撮りのカメラワークは草なぎさんが本当に自分で撮ったそのままです」と続けた星監督。「そこに絶妙な絡みを見せてくれたのが江口洋介さんで、あのかっこいいイメージの江口さんが見せてくれるユーモア演技は、まさに至宝の一言。警部はいったいこの後どうするのだろうと、心くすぐる余韻を残すラストシーンとなりました」と裏話を明かした。(編集部・倉本拓弥)