石田ゆり子、初の朝ドラ出演にオーディションに落ちまくった過去を明かす「ついに来たのがお母さん役」
女優の石田ゆり子が26日、NHK放送センターで行われた2024年前期連続テレビ小説「虎に翼」取材会に出席。本作は、石田にとって連続テレビ小説初出演となるが、以前から何度も“朝ドラヒロイン”のオーディションに挑んでいた過去を明かしていた。取材会には主演の伊藤沙莉、父親役の岡部たかし、制作統括の尾崎裕和も参加した。
本作は、日本初の女性弁護士にして、家庭裁判所設立に尽力を尽くした三淵嘉子さんをモデルに、ドラマ「恋せぬふたり」などを手掛けた吉田恵里香が脚本を担当し、伊藤演じる主人公・猪爪寅子の生涯を描く。石田は寅子の母で整理整頓が得意な猪爪はるを演じる。
石田は本作が連続テレビ小説初出演。「子供のころから連続テレビ小説は家族で観ていました。テーマ曲を聞くだけで、当時が蘇るほど、生活のなかにある存在なので、出演できて大変うれしかったです」と笑顔を見せる。
さらに石田は「若いころは何度もヒロインオーディションを受けていたんです」と語り出すと「でも全部落ちてしまって、いつの間にかヒロインの年齢ではなくなり縁遠くなってしまいました」と苦笑い。そんななか今回のオファーに「ついに来たのがお母さん役。でもわたしにはこういう感じがあっているのかなと思いました。しかも沙莉ちゃんがヒロインと聞いて、とても嬉しかったです」と語ると「あ、岡部さんもご一緒できて嬉しかったです」と付け加え、会場を笑わせていた。
撮影は9月28日からスタート。まだ2週間程度だが、石田は「沙莉ちゃんは夢と希望がいっぱい詰まった弾んだボールみたい」と独特の表現をすると「それがビューっと飛んでくる感じ。セリフのやり取りをしていてもぶつかって来てくれるので、わたしたちも刺激を受けています」と伊藤との芝居の感想を述べていた。
制作統括の尾崎は、石田と岡部の起用について「主人公の親というのは、最初に決める人たち。(脚本家の)吉田さんや演出担当と話をしているなかで、最初に挙がったのがこの二人でした。石田さんは自立した女性のイメージがある。そんな方に、朝ドラでお母さんを演じていただくと、いままでとは違う味が出ると思ったんです」と明かし、岡部については「これまでも名優としてずっとキャリアを築いてきた方ですが、近年は『エルピス -希望、あるいは災い-』などでもさらに存在感を増してきていました。吉田さんも『岡部さんいいですよね』と話をしていたんです」と希望通りのキャスティングになったことに感謝していた。(磯部正和)