亀梨和也、サイコパスの自覚あり?三池崇史監督「二面性を持っている」
亀梨和也(KAT-TUN)が31日、第36回東京国際映画祭で特別招待上映される主演映画『怪物の木こり』(12月1日全国公開)の完成報告会に出席し、サイコパスな一面を自覚していることを明かした。この日は菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、三池崇史監督も来場した。
原作は、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した倉井眉介の小説。連続猟奇殺人鬼に命を狙われたサイコパス弁護士・二宮彰(亀梨)は、自ら犯人を突き止めようとするが、警視庁のプロファイラー・戸城嵐子(菜々緒)らさまざまな者たちの思惑が絡み合い、捜査は混迷する。
亀梨は「サイコパスをテーマにしたたくさんの作品があるので、自分はどういう形でサイコパスを構築することを求められているのか考えました。やりようがあり過ぎたので、撮影現場に入ってから手探りになるより、しっかり定めてから行きたいと思いました」と当時の心境を打ち明け、「プロデューサーや監督とクランクイン前にお話しさせていただいて、みんなで一つの答えを持ちながら撮影に挑めたので心強かったです」と感謝の意も示した。
三池監督から「誰がどう見てもサイコパスっぽい」と言われた亀梨は、「ずっと言うんですよ。だんだん自覚していかなきゃいけないなと思いました」と苦笑い。そんな亀梨の役づくりについて、三池監督は「二面性を持っている。アイドルとして作り上げた人格といつも同居しているので、僕たちが台本を読んで『二宮ってこんなヤツかな?』と思う感じと感じ方が違うと思うんですよ」と想像し、話し合いによって亀梨が考える二宮像が消されないように、「感じたものをぶつけていただきました」と説明した。
亀梨は「もともと、ちょっとした町のアパート育ちの男の子だったんですけど、(アイドルとして)おしゃれな感じに生きさせてもらっている時間の方が長くなると、どっちが本当の自分なんだろうと思います」と素直な思いを吐露しつつ、「プロモーション期間で、俺はそういう(二面性のある)人間なんだ……。だからあんなに自然体で(サイコパスとして)現場に立たせてもらえていたと腑に落ちました」と納得した。
菜々緒からも「サイコパスを特徴づけたセリフがあるんですけど、全部当てはまる。二宮のことを言っているんですけど、亀梨さんにも当てはまるなと思いながら言っていました」と暴露される亀梨。三池監督から「サイコパスは共感能力が乏しい強烈な個性の一つ。100人に1、2人はいる」と伝えられると、亀梨は「芸能界の方たちって基本そうですよね。最初、みんなが『ん?』というものを、『それ、めちゃめちゃいいね』と(自分が共感するというより、相手を)共感させるわけじゃないですか。ということは(登壇者)みんなサイコパスということでよろしいでしょうか?」と提案して会場の笑いを誘った。(錦怜那)