役所広司、カンヌ受賞作『PERFECT DAYS』日本版本予告が公開!
第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、役所広司が最優秀男優賞を受賞、第96回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表作品にも選出された映画『PERFECT DAYS』(12月22日公開)から、日本版本予告が公開された。
本作は、『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』などで知られるドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースが監督・脚本を務め、東京で撮り上げたドラマ。ヴェンダース監督が長年リスペクトしてやまないという役所を主演に迎え、渋谷の公共トイレ清掃員・平山(役所)の、小さな喜びと美しさに満ちた日々を丹念につづる。共演には、柄本時生、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和ら実力派キャストと、新人の中野有紗、ダンサーのアオイヤマダらが名を連ねる。
公開された予告編映像では、竹ぼうきで地面を掃く聞き馴染みの良い音が聞こえてくる中、いつもの朝を迎えたことを悟った平山の日常から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う。なんてことの無い、まさに日常的なルーティーンが映し出される。そして「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というセリフを背に、平山はいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。
全編に流れているルー・リードの「PERFECT DAY」が盛り上がりを見せるとき、平山は一日を終え、薄い布団に寝そべり、小さな明かりで文庫本を読み耽る。歌詞の「Oh, it's such a perfect day」を体現する平山の姿と、キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」が、見事にシンクロする予告編に仕上がっている。(高橋理久)