ジョジョ役・松下優也&有澤樟太郎「簡単な舞台ではない」世界初ミュージカル化に覚悟
シリーズ累計1億2000万部を誇る人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」(原作:荒木飛呂彦)を初めて舞台化したミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」の製作発表会見が16日に都内で行われ、主人公ジョナサン・ジョースター役を務める松下優也と有澤樟太郎が出席。世界中から愛される人気漫画の初ミュージカル化について、熱い思いを語った。会見には宮野真守、清水美依紗、YOUNG DAIS、東山義久、廣瀬友祐、別所哲也、長谷川寧(演出・振付)も参加した。
【画像】舞台「ジョジョ」松下優也&有澤樟太郎ふんするジョナサン・ジョースター
物語の始まりとなるシリーズ第1部「ファントムブラッド」をベースにした本作。19世紀末のイギリスでジョナサン・ジョースター(通称ジョジョ)と運命的な出会いを果たすディオ・ブランドー(宮野)を中心に、“謎の石仮面”をめぐる熱き戦いと奇妙な因縁を描いた壮大な物語を、演劇の殿堂・帝国劇場で上演する。
「ジョジョ」がミュージカル化されるという一報を聞いた松下は、「まず帝国劇場で『ジョジョ』を舞台化するということが第一の驚きでした」と語ると、「お話をいただいたのが、(ジョジョのライバルの)ディオ・ブランドー役ではなく、ジョナサン・ジョースターだったことにさらに驚きました。周囲からも『ジョジョ役なんだ?』と言われるんです」と意外なキャラクターでのオファーだったことを明かす。
松下とダブルキャストでジョジョを演じる有澤は、「驚きと同時に素直に嬉しかった」と胸の内を明かすと「多分、ジョジョ役をやりたいと思っている人は山ほどいるんだろうなと。そのなかで自分が演じさせていただくことに身が引き締まる思いでした。プレッシャーはありますが、とにかく頑張りたい」と強い視線で語る。
歴史ある帝国劇場で、“ジョジョ”の世界を表現する。本作が帝国劇場デビューとなる松下は「お客さんとして観に行ったことはありますが、ステージから眺める客席はどうなんだろうと、いまからとても楽しみです」と期待を口にすると、今年「キングダム」の壁役で帝国劇場の舞台に立った有澤は「客席で観ていた舞台とまったく違う景色が広がっていました。今回主演として劇場に立てることで、また違う景色が見られるのかもしれません」と目を輝かせていた。
また松下は、原作で印象に残っているシーンを聞かれると「ジョナサンが木に手を触れて花が咲くところ。衝撃でした」と発言。さらに松下は「好きなシーンはめちゃくちゃあります」と前置きすると「ブラフォードの最後のセリフで『痛みがあるからこそ、生を感じる。痛みがあるからこそ喜びを感じることができる』というのがありますが、今回の舞台にも通じるセリフだなと思った。新作を作るということは、絶対簡単な舞台ではないと思う。きっと大変なこともある。その痛みを喜びに変えていきたい」と熱い思いを吐露していた。(磯部正和)