最後の映画出演から13年…ジャック・ニコルソン86歳の現在
3度のアカデミー賞に輝く名優で、ロマコメ映画『幸せの始まりは』(2010)以降は映画に出演していないジャック・ニコルソン(86)。彼の近況を、長年の友人である音楽・映画プロデューサーのルー・アドラーが明かした。
ジャックについては2013年、記憶障害で引退したと一部で報じられた。ジャックは直後に、記憶力には全く問題ないと報道を否定しつつ、「死ぬまでもう仕事をするつもりはない。もはや表舞台に立つ必要はない」と演技への情熱が失われてしまったことを The Sun に明かしていた。2017年には『イージー・ライダー』での盟友ピーター・フォンダさんが「彼は基本的に引退していると思う。彼の思いを代弁したくはないけど、彼はたくさんの仕事をしたし、金銭面でもとてもうまくやった」と語ったことも話題になった。
今回、ポッドキャスト番組「WTF with Marc Maron」に出演したアドラーは、ジャックの近況について聞かれると、「彼はそれが何であれ、本当にやりたいことをやっているよ」と回答。「彼は静かにしていたいんだ。彼が食べたいものを食べたくて、彼が望む人生を生きたいんだ」と続けた。司会のマーク・マロンも「僕の友人が彼に映画に出てほしくて、彼と話したんだ。だけどジャックは『やりたくないな』と言って、『僕が今日何をしたかわかるかい? 木の下に座って、本を読んだんだ』と続けていたそうだよ」と明かし、アドラーは「ジャックらしいな」と笑っていた。
1958年に映画デビューを果たしたジャックは、『チャイナタウン』『シャイニング』『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『バットマン』『ディパーテッド』など数々の名作に出演。アカデミー賞には12回ノミネートされ、『カッコーの巣の上で』と『恋愛小説家』で主演男優賞、『愛と追憶の日々』で助演男優賞を受賞するという輝かしいキャリアを誇っている。今はただ、静かに余生を楽しんでいるようだ。(編集部・市川遥)