全米映画俳優組合のストライキ、ついに終結!スタジオと暫定合意
16万人の組合員を擁するハリウッドで最大の組合・全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)の118日間にわたるストライキが、現地時間9日午前0時1分をもって終結する。SAG-AFTRAが、AMPTP(米映画製作会社やストリーミング会社が加盟する全米映画テレビ製作者協会)と暫定合意に至ったと Los Angeles Times などに発表した。
SAG-AFTRAのストライキは7月14日にスタート。報酬の引き上げのほか、人工知能(AI)を通じた画像の不正使用に対する保護策、視聴者数に基づいたストリーミング報酬などを求め、AMPTPと交渉を重ねてきた。AMPTPは3日、AMPTPいわく“最後にして最良の”オファーを提示。それを微調整した形で、SAG-AFTRAの交渉委員会は全会一致で承認するに至ったのだという。
最終的な合意には組合員の承認が必要になるものの、新契約はほとんどの最低賃金の7%引き上げ、ストリーミング報酬の増額、AI使用における新ルールなどが盛り込まれたものになっているのだという。詳細は10日以降に明かされる予定だ。
これで俳優たちは9日から仕事に戻れるようになる。Varietyによると、映画・テレビ会社を相手にした俳優たちのストライキとしては、今回が史上最長。それまでで最長だったのは、1980年のストライキで95日間だった。(編集部・市川遥)